愛の運命。 (ページ16)

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Destiny 16 ページ16

午後になりさらに強く照りつける日射し。

七「夏の昼は暑いね～」

『だね～』

お昼を食べながらぐでーってなる2人と
珍しく静かな廉。

『廉今日静かだね、どしたの？』

廉「んー別に」

『元気ないじゃん、
廉こそ熱あんじゃないのー？』

冗談気味に廉のおでこを触ったら
本当に熱くて。

「やめろや」と抵抗する廉の力も
いつもより弱くてストン、と落ちる腕。

『熱いじゃん、』

廉「いける」

『保健室行こ？』

廉「行かん」

『何で』

廉「大したことないから」

『はー？バッカじゃないの！
何かあったらどーすんの？』

廉「ただの熱中症や、心配すんな」

なんてカッコつけて私の頭を撫でる廉。

『無理すんな、バカ』

私は抵抗する廉を無理矢理立たせて
保健室まで連れてった。

『ななー先グラウンド行っててー』
とだけ言い残して。

七瀬はピンっと親指を立てて
満面の笑みで送り出してくれた。

・

保健室に入ると、
昼休みだからか先生はいなくて。

『先生いないじゃんー』

とりあえず奥のベッドに座らせる。

廉「大げさすぎやねん」

まだブツブツ言う廉の頭をバシッと叩いて
氷と水を準備する。

廉「ったあ、お前手加減しろや！」

『いちいちうるさいからだ』

ベーっと舌を見せて笑うと
廉は呆れてベッドに横になった。