愛の運命。 (ページ12)

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Destiny 12 ページ12

次の日______

廉「お前いつまで寝てんねん」

気が付いたら自分の部屋のベッドの上にいて
隣には制服姿の廉がいる。

何この状況、全く把握できない。

『え、え、え？私、何でここにいるの？』

廉「お前ほんまにアホなん？

俺がここまで運んだったんや！」

廉のその言葉のあと、しばらくの沈黙が続き
『えええええええ！？』という私の叫び声が
部屋中に響き渡る。

廉はビクッとしながら
「うるっさ！」と少しキレ気味。

廉「んなことよりはよ用意しろや！

学校遅刻するやろ！」

まず恐る恐る自分の服に目をやるが
昨日と同じ服だったのでホッとする。

廉「俺が脱がせるわけないやろ！アホか！」

『だって廉デリカシーないもん』

廉「お前なあ、電車で爆睡しといてよく言うわ」

『そーれは！ごめん …… ありがと。』

廉「あーもうええから！はよ用意しろ！

下で待ってるからな！」

廉はそう言って部屋から出ると
乱暴にドアを閉めた。

『遅刻は気にするくせに
待っててくれるんだ、ね』

嬉しくなって思わず1人で笑みがこぼれる。

そうやってなんだかんだ優しい廉に
私はどれだけ救われてきただろう。

そして、何回君に恋をしただろう。