第６話 愛 ページ8
白蘭「……ぇ…ねぇ……A！」
貴「！あ、な、なに？」
声に気付き、ハッとして顔を上げる
机を挟んだ向こうには、プクーッと頬を膨らませている白蘭
白蘭「なに、じゃないよ。最近ボーっとしてる事多くない？」
貴「そう…？」
白蘭「うん。……体調よくない…？」
心配そうに聞く白蘭に、Aは微笑みかける
貴「平気よ」
そっか、と白蘭も安心したように笑う
貴「……白蘭、貴方に伝えておかなくちゃいけない事があるの」
Aの雰囲気が変わり、白蘭は少し嫌な予感を感じ取る
白蘭「なんだい？」
貴「私ね……不治の病、みたい」
その言葉に、白蘭は固まる
そして理解したと同時に、顔色が変わり目が見開かれた
白蘭「不治って……治らないって事…？」
貴「凄く腕の良いお医者様を紹介してもらって、診てもらったの。…でも見た事がない病気で、治療の方法が分からないって……探してくださってるみたいだけれど、このままじゃ危ないと…」
白蘭「そん、な……」
この世の終わりを見たかのような白蘭の表情
目を伏せていたAは、白蘭のその顔を見て、イスから立ち手を伸ばす
白蘭「！」
腰をかがめ、白蘭の頬に触れるその手は
生きているという事を教えるように温かかった
貴「そんな顔しないで、白蘭」
困ったように眉を下げて笑うA
大切で、愛おしくてたまらない彼女
白蘭はAの頭の後ろに手を回すと
軽く引き寄せ、キスをした
貴「ん…っ」
Aはバランスを崩しかけ、テーブルの上に手をつく
何度も何度も、唇を重ね
それは深いキスへと変わる
白蘭「愛してる……愛してるよ、A…っ僕から離れないで……ずっと傍にいてよ…っ」
貴「白蘭……好きよ…愛してるわ……」
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１９０２２ - 完結おめでとうございます！いいお話で、この続きを書いてほしいです！！ (2019年7月22日 19時) (
レス) id: 18b5c09236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずきゅん - マジでいいお話でした! 完結おめでとうございます (2018年8月8日 12時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっても良いお話でした！ (2018年4月28日 20時) (レス) id: ef575bdd2b (このIDを非表示/違反報告)
アルコバレーノ(プロフ) - お疲れ様です！！ (2018年4月28日 19時) (レス) id: a27a3130fb (このIDを非表示/違反報告)
マシマロ王子♪(プロフ) - 琉夏さん» 応援ありがとうございます！！３０話ほどで完結しそうですが、最後まで頑張ります！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 47c2b0a848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マシマロ王子♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2018年4月13日 19時
