【歌い手恋文企画】机に描いたloveletter 1st (ページ27)

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天月　(3) ページ27

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「あーあ、俺に捕まっちゃった」

背中に特有のベッドの感触がする。
いつの間にこんな破廉恥な体勢になっていたのだろう、恥ずかしくなった。

はっとして後ずさろうとしたが、天月先生は跨がるようにして私の動きを抑える。
そして、片手で素早くカーテンを閉めた。

「どう？
　保健室の先生の本性を見ちゃった感想は」

「......驚いて、ます」

「なに、緊張してんの？
　初々しくて可愛いね」

初めて至近距離で見た天月先生の表情は、いつもと違って妖艶で、凄く色っぽい。
眼鏡をかけていないそのままの瞳なんて、なかなか見ることが出来ないから、ドキッとしてしまう。

呑まれてしまいそうなオーラに言葉が出ない。
完全に予想外だ。

「そんなに運動苦手だって言うならさ、教えてあげてもいいんだよ？」

「あの、先生近い」

「ねぇ、秘密の特別授業ってのも悪くないかもね」

「ちょっ、うそでしょ......」

目の前で見せつけるように解かれた制服のリボンは、やけに厭らしくて。

乗り気ではないはずなのに、興奮を誘う。

「授業サボっちゃった罰、ね？」

「ひゃっ、ん......」

「......二人っきりでゆっくり教えてあげる」

特別授業はまだまだ始まったばかり。

*