非リアヲタク、就職したら人外に好かれた案件【SCP】

なんか落ち着くなぁ。 ページ36

グラス博士に着いていくと、ほんのりコーヒーのいい香りがする部屋に通された。

なんか、学校の職員室思い出すなぁ。

分かる？！職員室のコーヒーのいい香り？！


ｸﾞﾗｽ「こちらに腰掛けて待っていてください。何かあったら、呼んでくださいね。」

『うぃっす。了解です〜。』


ここは本当に財団なのか？と思うくらい静かで落ち着く。窓から差す日の光が少し暖かい。

……この場所、好きだなぁ。


ｸﾞﾗｽ「……何か外に気になるものでもありました？」


奥から両手にコーヒーを持って、ボクと同じ目線くらいまで屈んでくれたグラス博士が居た。

クレフ博士とは違った、淡くて、猫っ毛な金髪が首にふわふわと当たってくすぐったい。


『ううん、ちょっとボーッとしてただけ。……最近は怒涛の収容違反ラッシュで、疲れただけ。』


……ボクが今、抱いているビルも元は収容違反だしね。

ビルには静かにしててね、とお願いしてから、本当のテディベアのようにくたぁ………ってなってる。そういう意味じゃないんだけどな。


ｸﾞﾗｽ「そうですか、Aさんは076や682や問題児を相手にしてますもんね。」


お疲れ様です、とブラックコーヒーとクリームを渡された。

……苦いはずなのに、優しい味がする。

ボクとグラス博士は向かい合うようにして座った。


ｸﾞﾗｽ「ｺﾎﾝ……それでは、これから精神鑑定を行います。僕の質問に正直に答えてください。」

『りょ〜。』


それから、心理テストみたいなのや、変な絵を見せられて、何に見える？的なのをやった。

ちなみに結果はいたって正常。まぁ、イヤだったらもう引きこもってるわな。


ｸﾞﾗｽ「………お疲れ様でした。Aさんは精神が強いんですね。Aさんくらいの年齢の方ですと、もう気が狂っているのが普通なのに………」

『だって、毎日がワクワク☆ドキドキ☆なんだもの。むしろ楽しく謳歌してますよw』


悪くはないものよ、本当に。みぃんな癒やし。


ｸﾞﾗｽ「ふふっ……そうですか。それは良かったです。」

そう言ってグラス博士はへにゃりと笑う。

ちょっと幼さが残っていて守りたくなる。


『皆、なんだかんだで優しいし、頼りになるから……本当にボクは幸せ者です。』(*´ω｀*)

ｸﾞﾗｽ「ッ……………そうですか！(なんでこの子こんなに可愛んだろうか………)」





しばらくグラス博士と談笑してる内に、グラス博士は元エージェントと知ってビックリするAであった。

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