ヘンズツウ【菊地原士郎】

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なにかと衝突すればいがみ合う、そんな仲。



『遼聞いてよ』

席に着くなりニヤリ笑うA

「嬉しそうだな。さては売店でメロンパン勝ち取ったのか？」

『うん。ちょっとサイドエフェクト多めに使って一番乗りだった』

「そんなことに使うとか、子供だね」

Aがサイドエフェクト持ちなのは
ボーダーの人間ならほとんど知っている事

『何に使おうと私の自由じゃん。ね？遼』

「俺は持ってないからなんとも言えないな」

「…………」

カタンと席をたつ菊地原

「何処か行くのか？」

「イヤホン取りに行くだけ」


教室はザワザワと煩い


『士郎のサイドエフェクトは大変だね〜』


メロンパンにかぶりつく。
名前呼びなのは一応付き合いが長いからでもある


「Aはいいよね、楽そうで」

『どもども〜〜』


何処となく兄似た、つかめない笑顔をみせた




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