ヘンズツウ【菊地原士郎】

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「____だって旦那より貴方が好きなのっ！抱いてよっ……！！！」

「そんなに抱かれたいならちゃんとお願いしろ」




『このシーンないよね』

「わかる。やらせ感丸出しだし演技下手」

『まずこのキャストないわ。趣味悪い。てか
風間さんがこの役やったら適役だと思う』

「風間さんなら売り上げ倍になるよ絶対」

『風間さんだもんね』「うん」


所謂これは話してみれば、というやつだ。
昼食を済ませた後のリビングでは
おきまりの昼ドラ(ドロドロ系)が流れていて
辛口かつ毒舌な二人が揃うと何故か
意気投合してしまったのだった。


「これ風間さんならなんてお願いする？」

『抱いて下さい風間様』

「お前ならやれるよ」

『やれなくていいよ』


なんとなく、居心地のいい存在だった


『士郎ならお願いさせるの、なんて言う』

「抱いて下さいだろ」

『言いそう言いそう』


こんな真昼間から下ネタぶちかませるのも
この二人だからだろう
今頃歌川がいたら赤面しているはず。



『うわ チューした。風間さんやるね』

「風間さん汚すのやめてくれる」

『てかまず風間さんなら不倫しない』

「じゃーこのブスうざすぎ。しつこい」

『そう？演技下手だけど可愛くない？』

「お前趣味悪いね。」



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