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異能力者ショタ化計画 ページ3

昼下がり。


廊下を一人で歩く。


ボスにレモンイエローの髪留め貰っちゃった。

モトジロウにも見せてあげよう。


そう思い、研究室のドアノブに手を掛けた。
その直後。



ボンッ!


……また何か爆発させてる。


「……モトジロウ……今日は何してるの……?」


そっとドアを開ける。


「……げほっごほっ!」


誰かの咳き込む声。

モトジロウの声……とはちょっと違う。


「……うぅ、失敗した……のかな。」


そう言いながら、奥から一人の少年がやってきた。


「誰……?」


だぼだぼの白衣にマフラー。

モトジロウがいつも掛けてるゴーグルを首から提げた彼。
ヘアスタイルとか、三白眼とか、モトジロウそっくり……


「……モトジロウ?ちっちゃくなった……?」


ほえ?って感じの顔でこっちを見つめる彼。


「……メアリー、なんか急に育ってない?ジェット君の悪ふざけか……?」


「ちがう……モトジロウが縮んだ……」


下駄のぶん高くなってるけど、もしかしたら私よりちっちゃいかも。



「……え?……縮んだ……?」


きょろきょろ周りを見回し、顔を触るモトジロウ。



「うわ……ほんとだ……あ、声も高くなってる……何故だ……?」


「……かわいい。」


「……は?」


なんというか、おこちゃまが博士に憧れてまねっこしてる感じがある。


「……」


モトジロウを抱き締めてみる。

普段はモトジロウの腕が私を包みこんでくれるけど、今日は逆。



「……メアリー、離してくれる?ほら、原因とか調べたいし……」


「やだ……モトジロウは……こういうことされて、嬉しかったりしないの……?」


「そういう訳じゃないけど……君は楽しいんだろ?」


モトジロウの問いに、そっと頷く。


「こういう系のって……一日で効果が切れがち……」


「で、限られた時間で、存分に満喫しようとしてるんだ。」


ちっちゃくなっても、にやっとした口元の感じは変わって無い。


……ずっと、モトジロウがちっちゃいままでも良いかも。

一緒にデートしても指名手配犯だってバレなくなりそうだし、周囲の人から変な目で見られなくなるかもだし……


「……だいすき……」


何時にもまして小さい声で言ってみた。


「……顔、赤いよ。」


そっと私の耳元で呟いたモトジロウの体は、いつもより温かかった。

続・異能力者ショタ化計画→←マフィア流ロシアンルーレット



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13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キューブ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月16日 19時

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