聖ヴァレンティヌスに捧ぐは甘美なる菓子 ページ19
「メアリー、明日はバレンタインデーね!」
ある日、エリスちゃんに云われた。
バレンタインデー、其は好きな人に贈り物をする日。
本質的にはクリスマスプレゼントと変わらない気がする。
「エリスちゃんは……ボスにチョコあげるの……?」
「ううん、貰うの」
ボスは何時でもあげっぱなし……
「メアリーはどうする心算?」
……まだ決めてないや。
「えっと……ナカハラさんとコウヨウさん……あとボスとかに……チョコあげる予定……」
「カジイにはあげないの?」
エリスちゃんはちょっと意地悪な笑みと共に云った。
「やっぱり『本命チョコ』あげるんでしょ?」
「……」
「黙ったってことは、図星なんでしょ!」
「……」
本命チョコ……
モトジロウ……
「あのさ……」
「なあに?」
「モトジロウは……何が好きそう……?」
「知らないわよ、そんなの」
ですよねー
「メアリーはカジイのカノジョなんだし、メアリーの方が詳しいでしょ」
「……未だカノジョじゃないもん……」
「『未だ』?これからなるの?」
「……そんなこと……」
モトジロウの彼女……かぁ。
モトジロウはちゃんとした服を着せたら確実にモテる顔だし、科学者だし(内容は兎も角として)、クラシック好きっぽいし、要素だけ見たら良い男……
「なら、とびっきりのを用意しないとね!」
「えっ……」
「大丈夫よ、リンタロウにおねだりしたらゴ○ィバでも何でも用意してくれるから!」
エリスちゃん!
結局最後はボス頼みって……
バレンタインの贈り物は、ちゃんと自分で用意した方が……
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13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月16日 19時