マフィア流ロシアンルーレット ページ2
「えー、只今よりポートマフィア異能者達による、ロシアンルーレット兼エリスちゃんとメアリーちゃんの手作りお菓子試食会を始めまーす。」
モトジロウがマイクロフォン片手に話す。
この場にいるのは、モトジロウ、ナカハラさん、ボス、エリスちゃん、コウヨウさん、ヒロツさん、アクタガワくん、そして私、メアリー。
テーブルの上に、お洒落な皿にのせられたケーキが6つ。
「……梶井、お菓子試食会は良いんだが、ロシアンルーレットって何だよ!」
ナカハラさんが叫んだ。
「ここに5個の檸檬ケーキがあります。この内4つはエリスちゃんとメアリーちゃんの手作りケーキ。一つだけ僕が作ったやつ。」
「……ワサビ入りケーキでも食わせる気か?」
「そんなことしませんよ!」
司会者っぽいことを言うモトジロウ。
「私達の作ったケーキ、食べてみて!」
「おいしいよ……」
「さ、皆さん好きなのを選んでください!」
一人ひとつずつお皿を取る。
「俺はこれにしてみるか……妙なモン入れて無ぇよな?」
「私はこれに。鏡花も一緒におれば良かったのにのぅ……」
「僕はこの菓子を頂くとしよう。」
「五分の四でエリスちゃんの手作りケーキ……よし、此方にしよう。」
「私は最後の一つというわけか。まぁ良いだろう。」
誰がハズレを取ったのかな……
くすくす……
「取りましたね?では、食べてみてください!」
モトジロウの合図で、一斉にフォークを刺してケーキを口に運ぶ。
「「「「!?」」」」
5人中、3人が驚き、絶句した。
「あ、美味しい。」
ボスは普通に美味しいケーキを取っていたようだ。
「あ、それ僕が作ったやつです。」
「……じゃあ他の人達が困惑の表情を浮かべざるを得なかったほうが?」
「エリスちゃん達が作ったやつです。」
セーフのケーキは一つだけ……
「ご感想を……どうぞ……」
「メアリー……ケーキとは焼いて作るモノでは無かったか……?」
「コウヨウさんの言う通り……」
「生ケーキとは、面白いものを思い付くね。」
「エリスちゃん発案……」
「生チョコとか、生ドーナツとかあるじゃない?そこにヒントを得て……」
「……腹を壊したらどうする心算だ。」
「梶井、何で止めなかった?」
「面白そうだったから。」
即答……
「科学者は好奇心に素直な人種だよ。」
「だからって……なぁ……」
第一回ロシアンルーレット、これにて終了。
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13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月16日 19時