はっぴー、はろうぃーん? ページ29
今日はハロウィン。
基次郎に借りた白衣と、試験管やフラスコ、怪しいピルケース(中身はミントタブレット)を手にし、顔には眼帯を付けてみた。
「メアリー、
「モトジロウも……似合ってる……」
モトジロウは顔も服も継ぎ接ぎだらけ、頭にはネジの刺さったフランケンスタイル。
「君が科学者で、僕がフランケンシュタインの怪物!普段とまるっきり逆だね!」
「うん……」
私の異能は『フランケンシュタイン』。死なないって云うだけの能力。
モトジロウによると、嘗て『死』から生命を生み出すことに成功した伝説の科学者の名だそうだ。
「さてさて、この哀れなる怪物の創造主、フランケンシュタイン博士!」
「……私の事……?」
モトジロウがこくこくと頷いている。
「僕は一度死んで、貴方によって再び命を得ました……ですが、この命を何のために使えばよいのか判らないのです!」
芝居がかった動きで、私の手を取った。
「さあ、僕の行くべき道を教えてください」
「……えっと……じゃあ……みんなから、お菓子を貰いに行く……」
「よぅし!そうと決まれば、早速略奪開始だー!」
「りゃくだつ……ダメ、ゼッタイ……」
「ほらほら、メアリーも行こう!」
継ぎ接ぎだらけの怪物は、その奇妙な顔に無邪気な笑みを浮かべていた。
あとがき
今年のハロウィン梶井の仮装がフランケンシュタイン博士の怪物だった。
メアリー・シェリー女史との運命的なつながりを感じざるを得ない。
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13 - メアリーさん(ちゃん?)可愛いです。きゅうーんてするです。かじーさん羨ましいのです。 (2016年10月22日 13時) (レス) id: 47ed984e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューブ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月16日 19時