声優界のお人形は紀章さんの所有物2

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紀章side









紀章「また見てんぞー」









「あ、ほんとだ」









婚約してからAの癖が増えた









婚約指輪をじっと見つめること









あまりにも幸せそうに指輪を見るから、その姿を見る度に愛おしくて堪らなくなる









あと変わったことといえば









『初めまして 噂には聞いてたよ

絶世の美女が花嫁って』









紀章「俺のだかんな」









『わかってるよ笑』









「いつもだっ旦那がお世話になってます

雪城Aです」









紀章「っ！！」









反則だろあんなの…









顔を真っ赤にして言うAが愛おしくて堪らない









結局どんなことしようとAなら愛おしくて堪らなくなるんだよ俺は









俺と仲良いスタッフとかに会う時の挨拶の仕方が変わった









"旦那"だって、いい響きすぎだろ









俺も妻がお世話になってますって早く言いてぇな









「紀章さん」









紀章「ん？」









「好き」









紀章「俺はもっと好きだよ」









何が何でもAだけは守らないとって思うし









俺がこの手で幸せにしてみせる









紀章「俺についてこいとか言ってみるか？」









「一生ついてくよ」









この世の何よりも眩しい笑顔で言ったA









愛してるじゃ足りないんだけど









それ以上の表現ができないから









今日も言う









紀章「愛してるよ」









−END-

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