声優界のお人形は紀章さんの所有物2

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階段をおりて支えに来てくれたスタッフさんに倒れ込む









タオルで汗拭いてもらい、うちわであおいでもらってる









酸素スプレーを振りながらマネージャーがきた









『アンコール出るでしょ？』









「もちろん」









私達がはけた瞬間からアンコールが聞こえてる









出ないわけない









『言うと思ってたよ』









スタッフさんに酸素を吸わせてもらう









しんどい









しんどいけど、やらなきゃいけないことがある









最後まで今の私ができる最大の力を出さないと









『ほんとにあの状態でステージ上がらせるんですか？』









『はい 雪城がやるって言ってるので』









『危険ですよ ステージ上で倒れたりしたらどうするんですか？』









『あの子はそんなことしませんよ

あぁ見えて根性ある子ですから

それに、そんなことした谷山さんに嫌われると思って死んでもしないと思います』









マネージャーと誰かの話し声が聞こえる









倒れたりしないよ









マネージャーの言ってた通り









最後までちゃんとやります









スタイリストさんがグッズ売り場のTシャツを持ってきてくれた









これに着替えてステージ上がりますか









みんなもう準備終わってるみたい









ここに集まってきた









香菜「いける？」









「うん」









手を繋いでステージに上がる









ここからの記憶はない









気がつくとソファの上に寝てて、体温計の音で目が覚めた

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