声優界のお人形は紀章さんの所有物2

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ご飯を優しい先輩方に奢ってもらった挙句









冷えピタとか栄養補給ゼリーまで買ってもらった









こんな優しい人達と仕事できて私は嬉しいです









私が言うと嘘っぽいって言われるけど、本心だからね？









ちゃんと









お風呂から出てきて寝ようと思ったら紀章さんからの着信









「紀章さん！」









紀章「お〜まだ起きてたか、よかった」









久しぶりに聞いた紀章さんの声









早く会いたい









紀章「風邪ひいたって祥ちゃんから聞いたけど大丈夫？」









「うん 声はいつも通りでしょ？」









紀章「そうだけど、無理すんなよ


もう日本だと真夜中だろ？ 寝ろ」









「嫌だ」









せっかく紀章さんと話せてるんだから切りたくない









切るわけにはいかない









もっと声を聞いていたい









紀章「病人は早く寝ろー


明日も仕事だろ？」









「だけど切りたくない」









紀章「ったく、わがままなやつだな」









紀章さんの笑ってる声が聞こえる









風邪引いてるからか、紀章さんが居ないからか分からないけど心細い









よく分からない感情









ただ涙が零れ落ちそうなのを我慢する









紀章「泣いてんのか？」









「泣いてない」









紀章「いや、ばっちり鼻水すする音聞こえてっから」









「紀章さんの声もっと聞きたい」









紀章「そんな泣くなって、わかったから

寝るまでずっと喋っててやるよ

だからもうベットの上行け」









「もういるよ」









紀章「じゃあ寝ろ笑」

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