11話 ページ11
「お待たせ!ごめんね待った?」
「う‥‥‥!お、おはよう。全然待ってないよ」
「‥‥‥?なんか、どっか変だったかな?」
「ちが、違うよ!あの、今日もとっても可愛いなと思って‥‥」
可愛いなんて言葉普通嬉しくないのに、Aちゃんがあまりにも照れた様子で伝えてくるからこっちが恥ずかしくなってしまう。
「‥‥か、可愛くないよー。前とおんなじ格好だし、Aちゃんの方が!そのワンピースも似合ってる」
「‥‥えへへ、ありがとう。じゃあ水族館、行こっか?」
電車に揺られて20分。
目的の水族館に到着した俺たち。
週末だからか家族連れや恋人などで結構賑わっている。
チケットを買って入るや否や、
「うわっ」
「舞子ちゃん!あっちから回らない?」
「う、うん。いいよ!」
彼女が突然俺の腕に自分の腕を組んで行きたい方へ歩き出した。
あまりの距離の近さにちょっと、いや大分ドキドキしている。
それからも‥‥‥。
「舞子ちゃん見て」
「ん?なに‥‥ひっ」
「あのお魚凄い綺麗じゃない?なんて名前なんだろう‥‥‥」
魚を見ようとしたら真横にある彼女の顔にドキッてしたり
「舞子ちゃん、これすっごい美味しい!」
「え、ほんと?おr、私のハンバーガーもめっちゃ美味しいよ!」
「一口食べてみてほしい。はい、あーん」
「え!?あ、あーん‥‥‥」
突然あーんをしてもらったり、してあげちゃったり
「舞子ちゃんここで写真撮っても良い‥?」
「うわぁ撮ろ撮ろー」
「じゃあちょっと屈んでもらって‥‥よし、撮るよ?」
「う、うん(顔近い‥‥‥!)」
ピースして笑う彼女の顔がすごい近かったり
‥‥‥舐めてた。
女の子同士の友達ってこんなに距離感近いんだ。
腕組んだり近い顔で写真撮ったりあ、あーんとか‥‥‥!
男友達だと絶対しないスキンシップの数々に俺は既に疲労困憊だった。
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作者名:Haniko | 作成日時:2022年11月6日 13時