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お昼の休憩時間






スマホを確認すると数件のメッセージが溜まっていた


どうせ二人からのスタンプだろうと思ってたら、それは思いがけない人からのラインだった








先輩
_____昨日誕生日?
先輩
_____おめでと








淡白。それでいて後日…


いやまぁ当日に来ることなんてないと思ってたけど!



…このタイミングもわざとだろうな








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それでも緩む頬をなんとか持ち直してバイトを終えてから慎重に例のメッセージに返信をした





帰りの道は足が軽い

一仕事終えたってことだけじゃない、家に帰ればあの二人が待ってるし私の好きなケーキを頬張るんだ







予想が外れた三人のトークルームには了解!の意味のいいねの絵文字だけが送られていて、その下に今帰ってるよ、といつも通りのやりとりが流れた









ただいまー!と力強く家のドアを開けると振り返る居候たち、2人。









「な、なに…?」
『なんかさぁ』
「?」
『いーや、別に』
「なにさ、」







そんなやりとり







「じゃ!改めまして誕生日おめでとう」
「おめでと〜」


「ケーキ食べよ、ほら!Aの好きなとこのケーキ買ってきたから!」



『あの店?』
「あの店」



『…ナイス!』








取り分けてもらっていた時、片方の居候が私の肩に触れた





「なんか今日、変」

『えっ、え?そうかな』

「今日テンション高い」

『ケーキ楽しみだから』








「そうじゃなくて」



自分でも気付いてなかったんだと思う。









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人から言われないと分かんないくらいに鏡に映る自分の顔は晴々としていた





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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時

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