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俺には幼馴染の玲於って奴がいてさ、




ほんと昔から気が合うしずっと一緒にいる




遊んでばっかでたまに喧嘩して




俺が先に拗ねても、結局いつも俺が謝っちゃう




あいつには敵わなくて




肝がすわっててどんなことにも怯まなくて




かっこよくて……








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玲於みたいになりたかった









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中学最後の年の夏







玲於とは違うクラスだった

それとAも









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私情を挟むと、あの頃の俺は紛れもなくAのことが好きだった




小学校から通ってた塾で知り合い、他の女子よりも付き合いが長い特別な子だった








何に対しても控えめで、女子特有のおしとやさっていうか、そんなにガサツじゃない所




でも話しかけるとちゃんと答えてくれて

そこに壁なんて1mmも感じなくて







仲良い子には気を許すタイプなのかなって考えると、俺には多少は許してくれてるとこがあるのかななんて、、。たぶん







そんなに男子ともめちゃくちゃ仲良くしてるって感じでもないから余計に嬉しくなって






純粋に付き合いたいと思ってた









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『へぇ……それで、Aちゃんの事を私に話すのに気が引けるって思って内緒にしてたの?』



「いやっ、ちがうんだよっ、


俺が話したいのは玲於のほうで
けどAも関係あるっていうか…



あ!言っとくけどAとは付き合ってないからね俺!あと…隠してたわけじゃ、、なぃ…。」








茉由は器用に細い道もすんなりとハンドルを切って話を続ける





『うん。わかった

Aちゃんは高校で少し話したことあったけど、そんなこと全然知らなかったなぁ』









「……俺が悪いんだ……」









全部、俺のせい








Aが俺にまったく気がなかったのも、男子と喋るの苦手なくせに、あいつの前だといつもと違うところも、









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知ってた









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玲於のこと









『すきなの?』









「・・・・えっ!?」





あの頃俺は試すようなことして、小さく頷いた彼女に





やめとけ、って言った







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作者名:彗星 | 作成日時:2020年5月22日 23時

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