はじまり7 ページ9
痛む身体を無理矢理動かして走る。
少し"何か"の指が掠ったけど気にしない。
行き止まりになったら追い詰められる気がして外へ駆け出した。
近くの草むらに隠れて、様子を伺う。
一瞬めまいがして倒れ込みそうになる。
頭が痛い。
これからどうしようか。
「今死なれては困る。体の主導権は無いにしろ、1000年ぶりの受肉なのだ」
そういえば、さっきも聞こえたこの声、私の中から話しているとかいう…。
『宿儺？』
「やっと覚えたか。偉い偉い」
たぶんこの声の持ち主はとんでも無く性格が悪いんだろうなと思う。
褒められた気がしない言い方だな！
『誰？』
「…よく聞けよ？俺は1000年前に封印された、呪いの王だ。そして俺の力が20個に分けられたうち1つを取り込み、俺が復活したというわけだ」
長い間高熱が出ていたというし、頭のどこかが悪くなったに違いない。これ、もしかしたら幻聴かも。
『呪いの王？じゃあきっと強いよね…。あれをどうにかする方法を教えて』
Siriに尋ねる感覚で聞くと案外あっさり返事が返ってきた。
「簡単だぞ？30…いや、10秒俺に体を明け渡せ。すぐにアレを殺してやろう」
『え？できるの？』
さっきから感じる頭痛が酷くなってきた。
頭が回らない。
『どうやって、体を明け渡すの？』
「明け渡すか？」
『うん』
プツッと糸が切れたように地面に倒れ伏す。
そして目を開けたAはAではなかった。
体には紋様が浮かび、赤い目が4つとなっている。
立ち上がって呪霊に向かって歩く。
彼方もAに気づいて近づいてくる、前に腕の一振りで呪霊は跡形もなく消し飛んだ。
「A、変わるぞ」
返事が無いが、約束は10秒。それ以上は違反だ。
主導権はAに移ったものの動ける状態ではなくその場に倒れこんだ。
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Pistachio(プロフ) - スイさん» そう言っていただけて嬉しいです！まだ完結はしてませんが、考えてはいます。最後に繋がるまでのストーリーがうまく書けてないので今は更新していません。元々不定期更新なのでゆっくりお待ちしていただけるなら今後もよろしくお願いします^ - ^ (2022年2月14日 22時) (
レス) id: 6c8efbea45 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 面白い！神か！？、、ちなみにこれオチはありますか！？ (2022年2月14日 10時) (レス) id: b9ea5c2d78 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - リィさん» 未成年への配慮で…消えました…。一応フラグバージョンはあるので成人済みであればそちらから見ることができますよ！面白いって言っていただけると嬉しいです！長いのでゆっくり楽しんでください^ ^ (2021年11月1日 3時) (レス) id: d2ebfc00a6 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - クリスマスの宿儺とのせっっっの話が消えている…だとっっっ？！結構好きだったんだけどなぁ…あっどうも、一回読むのやめて関連みたいなとこで出てきたからまた読み始めた者です((長い やっぱおもしろいっすね！大好きです！！！ (2021年10月30日 5時) (レス) id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - mooさん» たぶん宿儺様の気分次第ですが、そこが良いですよね！ (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7f5c1d3d47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pistachio | 作成日時：2020年11月30日 22時
