初、対人戦4 ページ36
「まぁまぁ、そう言わずに」
五条がお母さんの額に指を当てるとお母さんが倒れ込んだ。
さっと全身の血が引いた。
『お、お母さん⁉』
倒れた母を揺さぶるも無反応。
「うーわ、最低」
五条の行いに釘崎がドン引き。
『え、え?』
もう涙が溢れる寸前だ。
「で、君、宿儺の指持ってるよね?」
そうだ。この人達に捕まったら。
『持ってない…』
震える声で答える。
「…そんな筈無いよ。僕、他の人よりちょっとだけ目が良いんだ。見えるんだよ」
『持ってない』
「宿儺の指さえ渡してもらえればそれで済むからさ」
座り込んでいるAの腕をグイッと引っ張られて、目隠しを取った青い目と目があった。
「ケヒッ、これでは逃げられんぞ、A。戦え♡」
絶望した。
頬に大きく開いた口から言葉が発せられた。
「…受肉してる?」
「そうだな。小僧より前だったが」
『す、くな』
「ほら、戦え戦え♡」
そんな事言ったってがっちり掴まれた腕は外れそうに無い。
死にたくない!
留めていなかった呪力を留め、重力操作で五条を吹っ飛ばそうとするも効いていない。
「術式⁉」
『っ⁉』
両者共驚く。
五条は完全にAを一般人だと思っていたし、その術式に驚く。
なぜ、領域展開でも無いのに空間が変わった様な。見た目は変わらないものの、何かが変わった。
そうしている間にAは自分の腕を斬り落としていた。
『あ"あぁ!!』
痛いけど!これで拘束は外れた。
お母さんを抱きかかえて学校へと向かう。
この距離なら家より学校が近い。
自分の重力を操って学校側に重力をかける。
速い!
「悠仁!恵!野薔薇!ちょっと状況が変わった。あの子を保護する事を目的にして。たぶん君達でも大丈夫。何か有れば助けるから!」
本当なら帳を下ろすべきだったが、どうやっても人が多くて騒ぎになってしまうため帳が出来ない。
その分Aはどこへでも逃げる事ができる。
後ろから追われてる感じがする。
本当は学校内まで運ぶべきなんだろうけど片手が無い状態で中に入れない。
学校の校門前に寝かせる。
もしかしたらもう会えないかもしれない親。満足に別れの挨拶も出来ない。それでも今は逃げなければ。
1123人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Pistachio(プロフ) - スイさん» そう言っていただけて嬉しいです!まだ完結はしてませんが、考えてはいます。最後に繋がるまでのストーリーがうまく書けてないので今は更新していません。元々不定期更新なのでゆっくりお待ちしていただけるなら今後もよろしくお願いします^ - ^ (2022年2月14日 22時) (レス) id: 6c8efbea45 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - 面白い!神か!?、、ちなみにこれオチはありますか!? (2022年2月14日 10時) (レス) id: b9ea5c2d78 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - リィさん» 未成年への配慮で…消えました…。一応フラグバージョンはあるので成人済みであればそちらから見ることができますよ!面白いって言っていただけると嬉しいです!長いのでゆっくり楽しんでください^ ^ (2021年11月1日 3時) (レス) id: d2ebfc00a6 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - クリスマスの宿儺とのせっっっの話が消えている…だとっっっ?!結構好きだったんだけどなぁ…あっどうも、一回読むのやめて関連みたいなとこで出てきたからまた読み始めた者です((長い やっぱおもしろいっすね!大好きです!!! (2021年10月30日 5時) (レス) id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
Pistachio(プロフ) - mooさん» たぶん宿儺様の気分次第ですが、そこが良いですよね! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7f5c1d3d47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Pistachio | 作成日時:2020年11月30日 22時