【名前変換オリジナル】でも付き合ってないんです。

28.リレー ページ29

この学校の体育祭はクラス対抗リレーがあるらしい。
実は、事前に何度か練習した。

｢奇数の人あっちで、偶数の人こっちー｣

自分は二番なので前で座る。
ちなみに、一番は颯くんで、三番は友だちだ。

｢二番の人出てきてー｣

呼ばれたので並ぶ。
奇数組の方を見ると、スタート地点で準備運動をしている颯くんが見えた。
そろそろスタートだろうか。そう思っていると、先生がピストルを構えた。

｢位置について、よーい、どん！｣

パァン！と、大きな音が鳴り響くと同時に颯くんが走る。
やっぱり綺麗だな、などと考えている暇はない。

｢A！はい！｣

｢はい！｣

全力で走ってきた颯くんからバトンを受け取る。
何も考えずにひたすら走る。

｢はい！お願い！｣

｢了解！｣

走って走って次の人に渡す。

｢頑張れー！｣

列の後ろに座って応援しながら、そういえば名前呼ばれたな、とか、かっこよかったな、とか、様々なことを考えた。






結果は二位だった。
何故かいつも一位をとれない。

｢お疲れ様。｣

｢お疲れ｣

｢…かっこよかったよ？｣

少し照れながら言うと、

｢ありがとう…｣

｢ありがとう｣

相手も照れた。

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