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35.恐怖と安心と ページ36

LIMEを開いて颯くんに電話をかける。
ここまでほぼ無意識だった。

しばらくすると電話が繋がった。

「はい、どうした?」

「颯くん。怖…い…」

声を聞いて安心したのか、突然涙が出てきた。

「何があった…!?今どこにいる!?」

「今曛駅…よく…わから…ないけど、変な人に…追いかけられた…?」

頭の中がぐちゃぐちゃで考えがまとまらない。

「今からそっちに向かう。五分待てるか…?」

「待ってる…」

「わかった。待ってる間に親御さんに連絡して、迎えに来てもらえるなら迎えに来てもらえ。」

「わかった…」

電話が切れたので、親にLIMEを送る。
深呼吸をしていると少し落ち着いた。

すぐに返事が来たが、迎えに来るのは一時間後になるらしい。
待ってる、と送って颯くんを待つ。


少しすると電話がかかってきた。

「着いた。どこにいる?」

「駅出て左にある細い道。」

前を向くと颯くんがいたので名前を呼んだらこちらに来てくれた。

「落ち着いたか?」

「とりあえず…あ…やっぱり…ごめんなさい…」

何故かまた泣けてきた。
話さなければならないと思い、止めようとしたが、止まらない。

「ごめん…なさい…」

「謝らなくていい。止まるまで泣いていいから。」

颯くんはそう言って背中をさすってくれたが、余計に泣けてきた。



その後十分程泣き続け、まともに話すことができるようになったのはそれから数分後のことだった。

36.過保護?→←34.夜道



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設定タグ:ほのぼの , 日常 , 高校生   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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- 瀬央さん» コメントありがとうございます!わくわくしていただけて良かったです…! (2018年11月4日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
- airさん» コメントありがとうございます!続編は今のところはないですね… (2018年11月4日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 最後まで一気に読みました!とってもわくわくしました! (2018年10月28日 21時) (レス) id: 73beee53e0 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れさまでした( ノ^ω^)ノあの、続編の予定とかないでしょうか…? (2018年10月28日 10時) (レス) id: e5f7ae3945 (このIDを非表示/違反報告)
- airさん» コメント、お気に入りありがとうございます…!頑張ります…これからもよろしくお願いします! (2018年10月19日 23時) (レス) id: 02884e4a0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年3月4日 1時

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