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第七十三話 ページ23

〜無惨〜



無惨「私は青い彼岸花を手に入れた。Aのおかけで完璧になれたのだ」


もう何者も私には敵わない


私を殺す術などない


母「“生の呼吸”は……あな……た、をたお……す」


無惨「黙れ」


そんなにも希望を持つこの刀を折ると、女の息も絶えた



朝音「たす……けて。お姉ちゃん」


無惨「いいか小娘。貴様らの死はAが望んだ事だ。それこそが揺るぎない真実だ」


「朝音から離れろォォ!!」


怒りに満ちた声と殺意の込められた攻撃


これまでのAからは想像がつかずに、歓喜に震えていると頸と体が分かれた




鬼狩りの刃さえ届かないこの私の頸が刎ねらるとは、やはりAは特別な存在




優しすぎるAは目障りな妹の治療に当たろうとしていた




Aが罪悪感などと余計な感情に潰されないように目の前で殺してやる必要があった



これ以上私の手を汚さないようにと、持ってきた斧を振り下ろした




無惨「さぁA。これでAの嫌いな連中はいなくなった」


「なにを……」


無惨「お前が望んだだろう?コイツらに死んで欲しい」


「わ、わた…し……が?」


無惨「邪魔で鬱陶しかったんだろ?だから代わりに殺したのだ。気にしなくていい。これも礼だ。青い彼岸花のな」


「違う!!私がいつ望んだ!!?死んで欲しいと!?いつ頼んだ!!?殺して欲しいと!?」


涙ながらに訴えてくるAに動悸が狂いそうになる



私しか知らないAの一面



それは私がAにとって“特別”である証拠




無惨「行くぞA。ここでなくとも青い彼岸花は作れる。……A?」


「私は……お前を絶対に許さない!!」


無惨「何を怒っている?」


私の予想に反して喜ぶ気配がない


差し出した手も掴もうとしない



なぜだ



全てはAのためにしたことだぞ




私を憎むようなその目に苛立ちを覚えた



無惨「もういい。お前も鬼になれば私への忠誠心が芽生えるだろう」


鬼は死なない


陽の当たらない地下にでも閉じ込めておけばいい



そうすればもう青い彼岸花がなくても永遠に共に生きられる



無惨「私は鬼舞辻無惨。鬼の始祖とも呼ばれる存在だ」


まずは1滴、切った腕に垂らそうとすると大地が揺れたと錯覚するほどの殺意がAを包んだ


「鬼舞辻無惨……!!覚えたぞその名前。地獄の果てまでお前を追って必ず殺してやる!!」


漆黒から深紅の瞳に変わった


その変化はこの上ない高揚感を感じた

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設定タグ:鬼舞辻無惨 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 26ページ 最後の無惨のセリフですが、」の位置が違うと思います (2020年10月25日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 麗さん» そうです!脱字でした!!ご指摘ありがとうございます。もし他にも見つけたら教えて下さい!すぐ直します!! (2020年10月25日 7時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 10ページ が特別あるという 特別であるではいのでしょうか? 少々わかりづらいです……… (2020年10月25日 6時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 願いがかない、不安が大きいです。。 (2020年8月29日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 主人公んの気分次第になってとても、うれしいです。 (2020年8月26日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まゆ | 作成日時:2020年7月2日 23時

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