・心配性と引っ付き虫 ページ32
You side
「A〜〜〜!大丈夫だったか?!怪我はない?警察には相談した?!」
「オッパ、大丈夫。後でちゃんと相談するから」
朝一番に私の兄に昨日の出来事を電話で話すと私の部屋まで飛んできた。
そして今日はその兄と一緒に出勤。
「昨日の残業さえなければ!残業さえっ……」
泣きべそをかいて私を抱きしめるのは兄のホソク。
心配性が過ぎて、仕事帰りに毎日私の職場に足しげく通い、一人暮らしの私の部屋まで送迎するのを生業としている。
あのねオッパ、その日はジミンさんという吸血鬼さんに助けてもらったの。
なんて言えるはずもなく、
「オッパ、私の心配してくれてありがとう。きっとオッパの気持ちのおかげで何事もなかったんだと思うから」
「う……A〜〜〜!お前はなんて優しい子なんだぁ!」
その場でおいおいと泣き崩れたホソギオッパ。
「ちょっと恥ずかしいよ、オッパ」
ここ、お店の中だし営業中だし、大の大人が子供みたいに泣かないで欲しい。
「A、やっぱり実家に戻ってきた方がいいんじゃないの?」
そう言って、後ろから甘えるように抱きついてきたのが、いとこのジョングク。
小さなころから私にべったりで、高校生になった今でもこうして兄と共に私の職場に足しげく通い、私にくっついてくる。
「グク、自立したくてうちを出たんだよ?まだ今のところ大丈夫だし、ホントに危なくなったら避難するから」
「約束だよ?でも僕、何だか心配」
「うん、心配してくれてありがと。ていうか、二人とも、私の仕事の邪魔だけはしないで?さっきから店長の視線が痛いの」
カウンターの向こうからシルバーアッシュの高身長のうちの店の店長、ナムジュンさんがじーっとこちらを見ていた。
「ナムジュニなら大丈夫!オッパの友達だからそんな事でAを叱ったりしないさ!」
「いや、さすがに営業妨害なんだけどな、ホソガ、ジョングガ」
いつの間にか背後にいたナムジュン店長がジロリと睨みを効かせると、
「「お邪魔しました〜!」」
オッパとジョングクは店から一目散に逃げ出した。
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あがしおん(プロフ) - syky1814さん» コメントありがとうございます。間もなくパス外して更新しますので、もうちょっとだけお待ち下さい〜。 (2020年6月13日 21時) (レス) id: 4017986d72 (このIDを非表示/違反報告)
syky1814(プロフ) - はじめまして結婚してくださいのパスワードを教えてください。 (2020年6月13日 21時) (レス) id: 1e639eab67 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - kinanekoさん» コメントありがとうございます!何だかガッツポーズが見える気がしてきましたwそんなに喜んでいただけると作者冥利に尽きます。ありがとうございます、ぼちぼちっと頑張ります♪ (2019年1月3日 22時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
kinaneko(プロフ) - あがしおんさんの新作を見つけた時、「来た……!!!!よっしゃ!」と思いました!今年もいろんな作品が見たいです!頑張ってください!応援しています! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 6812edf24f (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - ARMY&CARATさん» 私の拙い作品を気に入っていただけて、ありがとうございます!マイペースですが、更新頑張ります! (2018年12月29日 2時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年12月25日 0時