・置手紙 ページ31
You side
流れ込む外気に気づいて目を開けると、ふわっとカーテンが風と戯れていた。
遠いはずの外の喧騒がしっかりと聞き取れる。
窓が……開いてる？
何故か昨日の服のままでベッドに横になっていた。
あれ？いつ、どうやってベッドに入ったっけ？
ジミンさんを助けてご飯作って、ストーカーみたいな人を追っ払ってくれて、吸血鬼だってカミングアウトされて……
【首にちょこっと噛みついても……いい、かな？】
【い、痛くしないようにするから。いただき、ます……】
……その瞬間を思い出して自分の指が首筋に触れた。
少し低い優しい声で囁いて目を伏せ近づくジミンさんの顔。
ふんわりした可愛らしい表情が、色気のある、妖艶な男性の表情へと変わって唇が私の首筋に触れたら、あの、花の様な不思議な甘い香りでいっぱいになって……。
噛みつかれたけどホントに痛くなくて、すごくドキドキして緊張したのに、そのうちふわふわした気持ちになって頭がぼうっとしてきて、体が熱くなったりキュッと苦しくなったりして、その後急に意識が遠退いて……。
囁かれたような気がする、ごちそうさまでした。という言葉。
思い出してまた、心臓が忙しなく動き出す。
そのせいで顔が熱くなっていた。
「……で？ベッド？」
結局自分じゃわからずじまい。
まだジミンさんがいるかもしれないと、急いでリビングに向かったけど、どこにもいなかった。
その代わりにテーブルの上に置かれた、可愛らしいちょっと癖のある文字が並ぶ、手帳の切れ端を見つけた。
＜昨夜は大変お世話になりました。あの後、気を失ってしまったみたいだったので、不躾ながら寝室にお邪魔して、あなたを寝かせました。今日１日ごゆっくりお休みください。
鍵を持っていないので、今夜は窓から失礼します。＞
「だから窓が開いてたのかぁ」
めちゃくちゃ丁寧に書かれた文章から私の疑問が解明された。
更に追伸に、
＜その後がいろいろ心配なので、できればご連絡いただければ僕も安心できます。＞
と言う文の後に連絡先が書かれていた。
「ぷっ！真面目なんだか軽いんだか」
悪い人じゃなさそう。ていうか、いい人だった。
「あ、人じゃなくて吸血鬼さんだっけ」
自分の独り言にウケながらスマホを取り出し、操作する。
……私のスマホに優しい吸血鬼さんの連絡先が追加されました。
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あがしおん(プロフ) - syky1814さん» コメントありがとうございます。間もなくパス外して更新しますので、もうちょっとだけお待ち下さい〜。 (2020年6月13日 21時) (
レス) id: 4017986d72 (このIDを非表示/違反報告)
syky1814(プロフ) - はじめまして結婚してくださいのパスワードを教えてください。 (2020年6月13日 21時) (レス) id: 1e639eab67 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - kinanekoさん» コメントありがとうございます！何だかガッツポーズが見える気がしてきましたｗそんなに喜んでいただけると作者冥利に尽きます。ありがとうございます、ぼちぼちっと頑張ります♪ (2019年1月3日 22時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
kinaneko(プロフ) - あがしおんさんの新作を見つけた時、「来た……!!!!よっしゃ！」と思いました！今年もいろんな作品が見たいです！頑張ってください！応援しています！ (2019年1月3日 21時) (レス) id: 6812edf24f (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - ARMY&CARATさん» 私の拙い作品を気に入っていただけて、ありがとうございます！マイペースですが、更新頑張ります！ (2018年12月29日 2時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年12月25日 0時
