こんな僕でも・・・が欲しい！

Ｑ＆Ａ ページ24

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「…………は？ヴァンパイア？」

　Aさんが僕の突然のカミングアウトに驚いて、ぴたりと止まる涙。
そして目が点になったままポツッと言った。

　Aさんを驚かそうと思って話すわけじゃない。

　僕の真実、僕の秘密。

「はい。吸血鬼ってやつです」
「う、そ、」
「これが嘘なら良かったんですけどね」

　僕も思わず苦笑い。
僕だって最初は現実逃避したくらいだったもんな。
　でもこれを言わなきゃ、始まらない。
始まってもいないのに終わるかもしれない。


「だから、あのくらいの高さから飛び降りたくらいじゃ怪我しませんし、死にません」
「は、はぁ……」

　面食らったままで話を聞いてくれてるけど、ちゃんと理解できたかな。

「え、っと、他にご質問があれば」

　僕の問いかけにAさんは、小さく挙手しながら質問してきた。


「……ニンニクと十字架は苦手ですか？」
「あ、それよく聞かれますけど、全然平気です」

　ニンニク料理、好きですよー！十字架のデザインのアクセサリー、カッコいいよねー！

「じゃ、じゃあ蝙蝠に化けるとか……」
「それも割とよく聞かれるんですけど、できないです。そもそも人間だったんで」

　人間サイズの蝙蝠とか、現実にいるらしいし？
家にそんなデカいのぶら下がってたら、かなりビビるよね？

「寝床は棺桶ですか？」
「夢をぶち壊すようで申し訳ないんですが、フツーのベッドです。ちなみに僕が使っているのはクイーンサイズです」

　…………後の情報は余計だったかも。

「たっ、太陽の光は？」
「あぁ、多少弱くなったかもしれないです。日差しが最近目に突き刺さるみたいに痛いし。まあ、昼夜逆転の生活してて、単純に日中に起きてられなくて辛いだけかなとも思うんですけどね」

　地球温暖化を肌で感じてます(物理)。

「心臓に銀の弾丸、」
「それ、狼男の退治法ですね」

　心臓に杭を打つ、の間違いじゃないかな？
どちらにせよ痛いだけで死ねないらしいけど。

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