こんな僕でも・・・が欲しい！

腹が減っては何とやら ページ2

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「ヒョン！プライドで腹は満たされません！」

バッと顔をあげて意見する僕。

プライド(そんなもの)で女の子が付いてきて“食事”が出来たら、こんなに僕は苦労してません！



　何故ここまで女の子との“食事”にこだわるのか。






　僕等の“食事”は特別なもの。







　ヒトの“それ”とは違うものだから。


　僕達はヴァンパイアと呼ばれる、永遠とも言える時を生きることができる存在。

　そんな僕等ヴァンパイアの“食事”とは言わずと知れた、人の生き血のこと。

みんながご存じ、僕らの常識。

　特に女性の血を好んで頂いているのも常識。

　毎日頂ければ文句なしだけど、僕の場合、ちょっとでも血を頂ければ１〜２週間は平気。でも１か月以上となるとさすがに空腹感半端なくて死にそう。


　……死なないけど。


　と言う訳で、僕はろくに“食事”が出来ないままその1ヶ月が経っていて、もう空腹でかなりフラフラなんだ。
　そんな僕を見捨てて、自分一人で“食事”に行こうとしてるヒョンの鬼！悪魔！人でなし！


　あ、そもそも人じゃないんだ。


「あのな、ジミナ？ちゃんと自分で相手見つけて“食事”できるようにならないと、本当に“あの時期”が大変だぞ？」
「はぁ〜〜〜･･･“あの時期”かぁ」

　僕はヒョンの言葉に頭を抱えた。
それ聞くと頭が痛い。辛い現実を突きつけられたような気分だ。



　“あの時期”……嫌な響きだ。

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