好きな人は遠きにありて愛でるもの (ページ39)

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SJ side

とある居酒屋。

SJ「久しぶりじゃない？３人でこうして飲むなんて。」
YG「月1でみんなで飲むようになってからは行く必要無くなったからな。久しぶりだな。」
NJ「久々の古株集会に…」

「「「乾杯！」」」

うちの課では僕の次にユンギ、ナムジュンが古い。

だから何かと3人で集まってはよく酒を飲んでいた。

SJ「く～～～！んまっ！」
YG「たまにはいいな、こじんまりした集まりも。」
NJ「そうですね。」

NJ「ところで…ジニヒョン、」

SJ「もきゅもきゅ……ん？あに？……もきゅもきゅ」

NJ「今日はAちゃんと話しました？」
SJ「ごぶっ……」
YG「……きったねっ！吐かないでください！」

……急に出て来たAちゃんの名前にもろに動揺しちゃった……。

とりあえず酒で口の中のものを流し込む。

SJ「……んもう！急に何でAちゃんの名前出すの！」
NJ「Aちゃん、寂しそうでしたよ？」

SJ「……嘘だね。ジュナと楽しそうにしてた。」
NJ「なんだ、見てたんですか。」
YG「社内でストーカーしないでくださいよｗ」
SJ「うるさいなぁ！仕方ないでしょ？僕の位置からたまたま見えるんだから！」

……しっかりチェックしてました。

帰社したジョングクに押されまくってて、僕の入るスキがなかった……。

常に一緒に居るんだもんなぁ、あいつ。

……あの時の僕も……あんな感じだったのかな…。

YG「ジニヒョンは何を怖がってるんですか？」

ナムジュンからお酌されながらユンギが聞いてきた。

SJ「……別に……怖がってなんか……。」
YG「はぁ～～～……ホントに……ヒョンは」
NJ「ヒョンは大馬鹿です。」
SJ「え」
YG「おっ」
NJ「このままだと、ホントにジョングギに負けますよ？」
SJ「………………」

返す言葉が見つからず、焼酎を呷る僕。

SJ「わかってる……」
NJ「いーや！分かってない！」

ドン！とテーブルにグラスを握った手を荒々しく叩きつけるナムジュナ。

――珍しく怒っているようだ。