好きな人は遠きにありて愛でるもの (ページ40)

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SJ side
　

SJ「……ジョングギが一緒なのに？」
NJ「ヒョンが全然近づかないからでしょう！ちゃんと告白したくせに、何を今更怖がるんですか？」
SJ「……それ、ユンギにも言われた。」
YG「考えてることは一緒ってことですよ。」

怖がっててみっともないことぐらい、僕が一番よくわかってるよ……

NJ「――ヒョンが怖がる理由って、あの人が関係してるんですか？」
SJ「っ！！」
YG「おいっ！ジュナ！」

息が止まるかと思った。

こんな時にこいつの口からあの人の事が出てくるなんて――。

SJ「……関係ないよ……昔から……僕はこんな性格だったろ？」
NJ「少なくとも、あの時より、今のヒョンの方が臆病になってます。」

ああ、またか。ナムジュニはまだ僕があの人の事気にしてるって思ってるんだな。

SJ「とにかく……もう昔の事だよ。あの人は関係ない。僕だけの問題だから……。」
YG「ヒョン……。」
SJ「はは……大丈夫……明日から本気出すよ……。」

ナムジュニにあの人の事思い出させるなんて…。

ああ、僕は本当に……みっともない男だなぁ……。

今夜はとにかく酔ってしまいたくて、二人が止めるのも聞かず、酒を呷り続けた。