好きな人は遠きにありて愛でるもの (ページ33)

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YG side

SJ「タイミングが悪かったせいで、Aちゃんをあんなに苦しめることなったんじゃないかなって思うと……。」

ホントにこのヒョンはバカだ。

誰よりも一番Aのこと想ってるのは知ってんだよ。

YG「もうAはヒョンの気持ちを知ったんですよ？もう以前の関係には戻れないんですよ？何を今更怖がってんですか！」

俺が知らないとでも思ってんの？

いつも遠くで眺めてるだけで満足とかほざいてるけど、ホントは他の奴と親しげにしてるだけで悲しそうにしやがるくせに。

……あの時みたいに諦めさせねぇ。

YG「自分で退路を断ったんだ、最後までちゃんと突っ走ってくださいよ！じゃないと……」

大バカなヒョンの為に

……俺が焚きつけてやる、ヒョンの独占欲。

YG「俺がAを奪いますよ？」

SJ「ユン……ギ？」

うなだれてこの世の終わりみたいな顔してたくせに、この程度で驚くなよ。

YG「俺はジョングクなんかに負ける気はさらさらないですよ？
……何ならジニヒョンにも、他の奴らにも勝つ自信ありますよ？」

SJ「……冗談でしょ？」
YG「俺、冗談嫌いなの、知ってますよね。」

SJ「ユンギ――」

さあ……乗って来いよ

キム・ソクジン！

YG「……どうします？ジョングクに取られるか、俺に奪われるか、ヒョンのモノにするか。」