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SJ「Aちゃんっ。」
A「あ、主任。」
親睦会が始まってもう1時間以上経つ頃、ようやくソクジン主任が話しかけてきた。
SJ「ねえ、奥のバーカウンター行ってみない?」
A「いいですね!お供します!」
ソクジン主任に誘われてバーカウンターへ移動する。
……ちょっと気になってたんだよね、この一角。
テーブル席から少し離れただけで、落ち着いた雰囲気に一変する。
SJ「お疲れ、Aちゃん。」
A「お疲れ様でした、主任。」
カクテルグラスを傾け、乾杯を交わす。
あ、かっこいい……。
綺麗な色のショートカクテルを流し込むソクジン主任の横顔を見て、胸のあたりにとくんと、何とも言えない感覚が生まれた。
SJ「Aちゃん、モテるねぇ。」
私を見つめながらにっこり笑ってそう言った。
一瞬目が合った気がして、つい逸らしてしまった。
A「モテるだなんて思ってないですよ?紅一点だから仕方ないと思ってます。」
SJ「仕方ないなんて言わないで?みんな、Aちゃんが好きだから自然と集まってくるんだよ!」
A「……分かってます!ちょっと意地悪言っただけです!」
SJ「ふふ……そっか!」
みんなが優しくてたまに厳しくて、よくしてくれているのは知ってる。
特に主任は私に優しいようだし。寧ろ甘やかしてくれてる?
まぁ、紅一点だしね〜。気も使うかぁ。
私はカクテルで酔いが進んだのか、普段口にできないようなことをこぼし始めた。
A「……私、最初は、主任に嫌われているような気がしてたんです。」
SJ「え?」
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年5月6日 22時