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――駅でジョングク君と別れた私はガラガラに空いた電車に揺られながらずっと考えていた。
私は今、どちらが気になっているんだろう。
確かに、今はジョングク君と一緒の時間が増えて、二人でいても楽しいと感じた。
嫌いでも、嫌でもなかった。むしろ、好きだと思う。
じゃあ主任は？
告白してから私を避けてる。
ま、避けてる理由は課長から聞いたから理解はしたけど…。
正直……嬉しかったんだけどな、告白されて。
え？嬉しかったの？私？
そんな事を考えていたら、いつの間にかマンションの前まで到着していた。
「ん？」
マンションの前に座り込んでる人がいる……。
…男の人？
あれ？なんか見たことが…。
A「……主任？」
SJ「……あれぇ？なんでAちゃんが出てきたのぉ？」
私を見つけると、へらっと笑っている主任。
うわ……珍しい…泥酔してる……。
A「主任！どうしてこんなところに？！」
SJ「んー……？わかんない！ここどこぉ？」
フラフラと頭が揺れてる。
A「いや、ここ、私のマンション、」
これは相当飲んでそう……。
A「主任？一人でうちに帰れますか？」
SJ「やぁだー！まだ飲むぅ〜」
何だ？可愛いぞ……？
私が腕を引っ張っても、相手は男性、しかも酔っぱらっててびくともしない。
私は主任の家は詳しく知らないし、タクシーに乗せてもたどり着けるかどうか。
だからってこんなところに置いていけない……。
……仕方ないか。
A「主任？立てますか？」
SJ「うー……立てるよぉ？」
A「掴まって！歩きますよ……。」
SJ「はいはぁ〜い」
よろよろと立ち上がり私に体を預けた。
A「重っ……！」
お酒の匂いとタバコの香り。
どこかで飲んできたんだ……。
私は主任に肩を貸して歩き、エレベーターの自分の部屋の階のボタンを押した。
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年5月6日 22時
