好きな人は遠きにありて愛でるもの (ページ43)

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ジョングク君が夕食に誘ってくれた。

少し迷ったけど、OKした。

ちゃんと二人の気持ちに向き合ってみようと思った。
私は二人の事をちゃんとわかってない。だから逃げずに接してみようと。

大人びた雰囲気のお店なんかに連れていかれたら、贔屓目でジョングク君を見てしまいそうだったから、ファミレスへ行くことにした。

……多分奢る気でいるよね、年下でも男性だから、そこは顔は立ててあげよう。

だからって年下にあんまり高いものは強請れないよね……。いつでも折半できるように心積もりはしておいて。

JK「ん～どれにしようかな～？」
A「ジョングク君って、好き嫌いなくたくさん食べるタイプ？」
JK「ええ！そりゃあ！でも特に肉が大好きです！」
A「ああ～！そんな感じがする！お肉ばっかり食べてそう！」
JK「ちゃんと野菜も食べてますよ？バランスは大事です。」
A「そういうこと口にするようには見えないけど？」
JK「……バレたかｗ確かに肉ばっかりです。」

普通の男の子だね。人見知り発動させてない時は。

こうして話してみると、意外と人懐っこくて話しやすい子なのかも。
勝手にとっつきにくいイメージ作っちゃって、悪かったなぁ……。

思い込みとかよくないってジョングク君見ててわかったよ。

食事が済んで、駅まで送ってもらうことになった。
話しの流れでいつでも外食に連れてってくれるって言ってたけど、

A「あはは！たまにでいいよ。外食は。」

お財布事情をつい気にしちゃってそう言ったのに、

JK「じゃ、それ以外なら、ヌナの部屋で過ごすんですか？」

ジョングク君が爆弾落としてくもんだから、赤くなっちゃったじゃないか。

JK「じゃ、俺の部屋？」
A「ええ！///」
JK「ふふ……ヌナ、可愛いよ？」

……年上をからかうもんじゃありませんっ！

でも、余裕なジョングク君は私の顎をスッと持ち上げ、遠慮なく顔を近づけてくる。

優しい目をして、

JK「ダメだよ、ヌナ？そんな顔しちゃ……。」

そんな顔って…どんな顔なのよ……わかんないよ……。
どんどん近づくジョングク君の顔。

キス…されちゃう？

と思ったら、ほっぺにポッポされた。

JK「……今日はここまで。続きはヌナがちゃんと俺の彼女になったらね……。」

一応わきまえてるのね……。

余裕だなぁ、ジョングク君。

一人でドキドキしてる……悔しい。