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〜運命〜 5 ページ15

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ドアに突いていた右手を肩に乗せ、一歩距離を詰めた。
顎に触れるとピクッと身じろぐ。触れた顎を右に傾けさせ、胸元のボタンを一つ外し、襟を軽く広げると怯えたようにまた一つ震えた。

甘い香りと透き通る肌に欲が煽られる。

目を瞑ったままで緊張に震える彼女をドアから剥がすように引き寄せ、露になった首筋の一番柔らかく一番芳香が強い場所に合図の口付けを一つ落とすと、また震えるAの華奢な身体。



「──いただきます」



口を開き、誘われるままに首筋に噛みついた。





もぎたてのみずみずしい果実にかぶりついたように蜜が溢れだし、口一杯に広がる甘さと爽やかさ。
欲を誘うこの濃い甘さは処女の証。これに加わる花のような香りは、Aが持つ特有の香りか。

これだけ雄の本能に強く働きかける質の良い香りの女なのに、今まで操を守り続けられた事が奇跡に近い。


喉を鳴らして甘い蜜を味わう。
その間も腰砕けになりそうなAの身体を支え、その背中を優しく撫でた。
紅い蜜を吸う度にビクビクと震え、甘い吐息を漏らし、それでも踏ん張って崩れ落ちないように、必死に俺の腕にしがみ付く。


ああ、もうこれは間違いない。





見つけた。





俺にすっかり身を委ねたAを抱いたまま、目の前のドアノブに手をかけた。

Aの甘い香りが立ちこめる部屋に押し入り、シングルのベッドに雪崩れ込む。
一度口を離し傷を舐め、位置をずらしてまた噛みつき溢れる蜜を啜り舌を這わせた。

肌に触れたがる手をどうにか鎮めるが、気持ちは一向に鎮まらない。



はぁはぁと息が荒くなる。

自分が止められない。


もっと欲しいとリビドーが加速する。


「ダ……メ、ユン……ギ」
「……っ」


震えながらAが弱々しく俺を制止した。

さすがに初対面にこれ以上はダメか。

首筋から牙を抜き傷を舐めて塞ぐ。塞いだ傷の上に口付けて、肌に残る蜜の跡を舐めて綺麗にした。

「はぁ……悪い、止まらなかった。……お前、美味いな」
「……え、うま、い?」
「美味しいよ、めちゃくちゃ」

押し倒しておいて言う台詞じゃないが、こいつ、自分を美味しくないなんて言ってたからな。

「俺史上歴代トップクラス」
「……それ、誉めすぎじゃ……」

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作品ジャンル:恋愛
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あがしおん(プロフ) - かなこさん» コメントありがとうございます!ドキドキ&しっとりとした雰囲気を暫しお楽しみください♪ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - こんな僕でも…を読み返そうかなと思っていたらまさかのユンギ verの連載が始まっててすぐ読みました(*^^*)こっちのお話もドキドキさせてもらってます(〃ω〃) (2019年7月2日 23時) (レス) id: 9abaeb2ac4 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - miyaさん» コメントありがとうです!あぁっ!心臓大丈夫ですかっ?!男前ユンギさんが描けてるなら、もう作者いうことないです! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 00967bc65a (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - たきゆさん» コメントありがとうございます! ええ、切ねぇです。正直切ねぇです。切ねぇですが!ボチボチゆるっと更新をお待ちいただけたらなぁ、と! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 00967bc65a (このIDを非表示/違反報告)
miya(プロフ) - ユンギがぁ〜男前過ぎて、心臓が痛いです!! (2019年6月25日 21時) (レス) id: 3d660c888b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あがしおん | 作成日時:2019年6月5日 21時

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