約束を果たすため【wrwrd!】

約束 ページ29

「取りあえず今日は解散だ」と言われたので私は



下足で下靴に履き替える。





？「なぁ」





すると、後ろから声を掛けられる。



振り返るとそこには特徴的なニット帽を被ったシャオちゃんがいた





「…どうしましたか？シャオロンさん」




sha「生徒会室で言ってたこと…ほんまなんか？」





まだ信じていない様子のシャオちゃん。



まぁそりゃあ急に自分の前世を知っていると



言われて信じる方がまぁまぁおかしいもんね。





「えぇ。本当ですよ。

もし私が生徒会に入りたいがためにこのことを言っているとしても

私は別に生徒会に入りたくもありません。

入りたかったらグルッペンさんに言われたあの場で

「入りたい」と言っています」




sha「そうか…」





するとシャオちゃんはしゃがみだす。



…なにをしているんだろう？




次の瞬間__________。



シャオちゃんは急に頭を地面に付け始めた。



…え？



そう。シャオちゃんは今、私に対して



"土下座"をしているのだ。





「ちょ、シャ、シャオロンさん！？」




sha「ごめんっ！！！」




「…え？」




sha「なんか知らんけど…お前には謝っとかなあかんって思って…！！

俺きっと前世でひどいことしてんな…！！！

お前を見た時ずっと謝らなと思ってた……！！

なにをしたかは知らんし！覚えてもないけど！！！」





そう言って頭を私にずっと下げるシャオちゃん。



ちょ、こんな光景を他の人にでも見られたら大惨事になる。



生徒会のシャオロンがただの女子生徒に頭を下げている。



しかも土下座。





「シャ、シャオロンさん……！！

あ、頭をあげてください…！！」




sha「嫌や！！！」





私がなにを言っても頭をあげようとしないシャオちゃん。



なんで？なんで今更謝ってくるの？



私は少しだけ腹を立てる。





「シャオちゃん！！！もうそんなの昔のことでしょ！？

私はもう気にしてもないし！許してるから！！！」





そう大声で言った。



嗚呼。また女子グループに目をつけられるな。



と思う。

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