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｢パラド、逃げないでちゃんと｣
話をしろ。
そう言おうとしたらパラドはすごい勢いでAちゃんの前まで歩いていった。
｢まだ治ってないんだろ？病院抜け出して何やってんだよ！｣
僕もAちゃんも面食らったような顔をしていた。
(…逃げ出すかと思ったのに)
それはAちゃんも同じだったのだろう。
けれどすぐに怒った顔をして、パラドの額にデコピンを食らわせる。
｢パラドがずっと会ってくれないからに決まってるでしょ？馬鹿なの？｣
早口で言うAちゃんから目を反らしてパラドが口ごもる。
｢それは…｣
｢気持ちはわかるけど、私がパラドを惨敗させるの諦めてはいさよならすると思った？｣
なかなか返事が返せないパラドに追い討ちをかけるAちゃん。
会えなかった分、いろんな感情が溜まってしまっているはずだ。
言いたいことは全部言い切ったのか、じっとパラドの反応を待つ。
｢俺のこと嫌いにならないのか？｣
顔を反らしたまま小さい声でパラドがそう聞いた。
｢まあ正直ちょっとどうしようかなって思ったけど、現実味がないし、何より私は今のパラドしか知らないから｣
だから嫌いにはならない。
その最後の肝心の部分は言わずにパラドを見上げる。
｢私にゲームで勝ったのはパラドが初めてで、私とまたゲームしたいって言ってくれたのもパラドが初めてでさ｣
初めて。
｢私と一緒に遊んで楽しいなんて言ってくれるのはパラドだけだもの｣
Aちゃんが笑うとパラドも笑う。
そのふたり笑顔を見て、またふと思いついた。
(もしかしてAちゃんも…)
｢あー！Aちゃんいた！！｣
｢ポッピー！？｣
ポッピーが息を切らせて走ってくる。
｢なんで、永夢とパラドまで？｣
｢いや、僕達はバグスターを…｣
｢そんなことより！！｣
自分から聞いておいて僕の話を遮った。
そしてAちゃんの方にくるりと体の向きを変える。
｢傷口開いちゃうから勝手に外に出ちゃダメ！｣
Aちゃんとパラドが微妙な顔でポッピーの顔を見る。
その姿で言っても威厳の欠片もない。
そもそもどうしてポッピーの姿で追いかけてきたのだろう。
｢あれ？そう言えばふたりとも仲直りしたの？｣
今さらそんなことを聞くポッピーに、ふたりとも笑顔で頷いた。
｢じゃあポッピーとも一緒に遊びぼうね！｣
きっとふたりはその内もっと仲良くなる。
貴利矢さんもAちゃんに興味を持っていたみたいだし、幻夢のゲームが好きと言えば自称神も大喜びするだろう。
せっかくだから大我さんとニコちゃんも呼ぼうか。
今日のCRは賑やかになりそうだ。
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デリート(プロフ) - クリオネf。tさん» 了解です！書いたことがないので上手くできるかわかりませんが、頑張ります！ (2019年3月24日 2時) (
レス) id: 94669fbf54 (このIDを非表示/違反報告)
クリオネf。t - 永夢君がお相手で女攻めとか大丈夫ですか？無理ならそれでいいので！ (2019年3月24日 1時) (レス) id: fe04442c66 (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 永流/Eruさん» ありがとうございます。どうかなーと思いながら書いていたので、そう言っていただけると嬉しいです。 (2019年2月8日 22時) (レス) id: 94669fbf54 (このIDを非表示/違反報告)
永流/Eru(プロフ) - ビルド感動しました。切ない終わり方メッチャ好きです。m(._.)m (2019年2月4日 0時) (レス) id: d36ee27f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年2月19日 1時
