33話ちょっとおさらい ページ33
現在の情報はこうだ。
祖父母、父親は現在一緒に同居中。
「お向かいの兄弟情報によるとね」
父親は現在離婚し一人身でお見合いを繰り返している。
すべて失敗。
「あのじいさんたちじゃ嫁も来ないよね」
親夫婦も原因であるが父親という人物は毎日飲み歩く甲斐性なしのよう。
「離婚の原因も浮気らしいわ」
「子供はいないの？」
「皆さん女の子のようでね。男の子は智兄だけ」
そんな事情もあり祖父母は父親の夜遊びを止めなかったという。
男子の隠し子を期待したのか。
繰り返される浮気に妻は激怒。
離婚を突き付けられ親権は母親側となった。
「娘に婿養子って手があったけれど親権がなくなってその手も使えなくなった」
そこで白羽の矢がたったのが智。
呉服店の後継ぎとして迎え入れたい。
「情報は間違いないと思う。何せ目の前に住むご近所さんからだからねぇ」
いい気分ではない。
あっちがダメだから智というのは。
「二ノ宮さんの助言もあってしばらくは静かにしてくれるとは思う」
「話を聞いている感じ何も解決していないから接触はやめないだろうね。これからどうしようか雅兄」
「……」
「雅兄？」
雅紀はリビングに飾ってある写真盾を見つめていた。
母の結婚式で撮った家族写真だ。
「まー兄？」
「ん？あっごめんボーっとしてた。何？」
「この先どうしようかって」
「できたら向こうには智兄を諦めてもらいたいんだ」
潤同様に和也も違和感に目を点にさせた。
「あるいは近づけないようにしたい。なんか手はないかな和ちゃん」
「えっあ、うん……三宅って探偵さんに詳しく探ってもらおうか。ご近所さんにももう少し細かことを聞いてみるよ」
「うん、よろしくね。俺は城島さんに相談してみるから」
早速と自分の部屋に閉じもり電話を始めた雅紀。
顔を見合わせる末っ子二人。
「……和……」
「うん、おかしいよねまー兄……」
「翔兄が帰ってきたら相談しよう」
「そうしましょう」
末っ子たちが困惑する中、雅紀は通話を終えてベッドに座り込んだ。
深い深いため息。
震える左手をギュッと握る。
「……大丈夫、大丈夫だ。さとちゃんはいなくなんない。大丈夫」
そうつぶやきながら。
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むつき(プロフ) - tthisamiさん» 遅くなりましたが再開いたしました。 (8月29日 21時) (
レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
tthisami(プロフ) - 再開嬉しいです。 (8月29日 20時) (レス) @page50 id: dba9116941 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - はるさん» なかなか更新できずに申し訳ないです。少しずつですが頑張っていきますので！ (2021年3月30日 23時) (レス) id: 56df0ba715 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - むつきさん、更新ありがとうございます！とても嬉しいです。続きが楽しみです！ (2021年3月23日 4時) (レス) id: 6cd0f843d6 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - ちぇろさん» 5人が揃いました。北の地で兄弟たちの絆をお届けできたらと思います。 (2020年10月27日 0時) (レス) id: 7a3d8c34a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2019年8月2日 23時
