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+相談+ ページ4

休み時間

私は、本を読んでいた。とくに、することもなかったから。
この推理小説、すごく面白い。主人公は、有名な探偵なの。それがしかも、小学生。
この本の世界に入れたら、どうだろう。
ちょっと想像してみて、くすくす笑った。

と、

「梅宮さん…」

後ろから、かぼそい声が聞こえて、私はびくっとした。
慌てて、笑うのをやめる。1人で笑ってるとこなんか見られたら、変な子と思われるもん。

後ろを振り向くと、そこにいたのは、クラスメートのアヤミちゃんだった。
そして、アヤミちゃんの顔を見て、驚いた。
だって…泣いてる…。

「アヤミちゃん…?どうしたの?何かあった?」

私は、アヤミちゃんに歩み寄って、背中をさすった。

「あ、ありがとう…。あのね、突然で悪いんだけど、梅宮さんっ…。お願い…。相談に乗って」

相談??

「いいよ」

私は、アヤミちゃんに微笑む。
学級委員長として、泣いてるクラスメートをほおっておくなんて、できっこない。
アヤミちゃんの顔が、パァッと明るくなった。
そして、息を整えると、やがて話し出した。

「…あの…ね、私、男子達にいじめられてるみたい…」

いじめ!!??

「具体的でいいから…どういうことをされるのか、教えて」

「うん。机に落書きされたり、物を盗まれたり…」

最低!

「あと、暴言を吐かれたり…。でも、言い返せないの。言葉が出てこなくて…。
ずっと、このいじめが続くのは、嫌。どうすればいいかな…。ううっ」

「落ち着いて。大丈夫。大丈夫だから。まず先生に言うこと。そして、先生に叱ってもらう。
それでもいじめが続くようなら、親に相談すること…力になってくれるよ。
あと、いじめられた時は、無視するの。無視すれば、そのうち飽きてきて、やめるはずよ。
いつでも私に相談してね。クラスメートをほおっておけないもの」

「梅宮さん…!」

アヤミちゃんは、微笑む。

「ありがとう!まず先生に言うね!」

そして、すぐ先生のもとへ走って行った。

学級委員長としての役目を果たせて、よかった。

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作者名:茶子 | 作成日時:2018年3月3日 15時

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