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＊
「まーくんは友達ですって。
まんま説明すりゃ良かったのに。」
「…いつから聞いてたの？」
「さぁ？いつからでしょ(笑)」
分かってる。
冷静に説明していれば確かに
あんなことにはならなかっただろうし。
「これ。敷いとけば。」
私の腕を引いて立たせてから
鞄から出したジャージを石段に敷いて
ぐいっと肩を押してもう一度座らされた。
お尻の下が冷たくなくなる。
こーゆう時のカズは急に大人っぽくて
その分私が子供に見えるから困る。
「んで？何がそんなに不安なのよ？」
「…不安…。」
「そ。Aが怒んのはね。
怖い時か不安な時って決まってんだから。」
そーなの？
決まってるの？
ふふんっとなぜか得意げなカズに
ちょっとムカついてるはずなのに
鼻の奥がツーンとする自分もいる。
「ほら。なんか喋んなさいよ。」
「だって…まとまんない。」
「…くくっ。ばーか。
んなのAに求めてないわ。」
ぺちんとおでこを叩かれて
記憶がまたあの頃と重なる。
まとまらない私とまーくんの会話を
いつも黙って聞いてくれたカズ。
ポツポツと脈絡もないまま
話し始めるぐちゃぐちゃの気持ち。
カズやまーくんが
いい加減な人って思われることとか。
大事な思い出を軽く思われることとか。
置いてかれるような気分のこととか。
関係を聞かれて答えられない今とか。
あんなに大切な存在だったのに
連絡を取らなくなってる自分とか。
そーゆう嫌が重なって。重なって。
「なによ。そんなこと？」
そんなことって。大事なのに。
まーくんに置いていかれた日の
あの寂しさは未だに忘れられないのに。
「考えたって分かんないんでしょ？
んじゃオレに聞きなさいよ。昔みたいに。」
昔みたいに…？
「…まーくんって…私のなに？
まだ私の…私たちの、友達、かな？」
＊
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» わー、ありがとうございます(*´-`)主人公の不器用さを愛しく思って描きましたが、この子を可愛いと言って貰えて嬉しいです！ (2020年4月11日 12時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 素直になれない主人公ちゃんがとてつもなく可愛い！不器用なにのちゃんも素直すぎるまーくんも皆皆好き！！[月嘘]も好きだけどこっちも好きだなぁと思いました。ありがとうございます！ (2020年4月4日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年11月5日 17時
