でっかい愛 ２

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大毅くんて、どケチ、・・・いやいや、節約家やねん。


倹約して貯蓄と投資に励んでるから、

俺も見習うようになったとこ。


声かけよっと。


表の看板には、
クレープの写真が。


ああ、食べたい。


ちゃうちゃう！

大毅くんとデートしたい。


最近は、近所の公園かお家デートばっかやったし。


勇気出して中に入ってく。


大毅くん、一人やなかってん・・・

　
めちゃめちゃ可愛い顔した、

ちょっと年下かな？って感じの男の子と、
楽しそうにじゃれ合うてる。


俺となんかより、気心知れてる感じ。


いじけた気持ちになってしまう。


相手の男の子、ばり身長高い。


手足長っ・・・。


スタイル抜群。


顔も完璧に整ってる。


服のセンスもええ。


なんか懐っこい感じで、性格も良さそ。


あかん、自信なくなりそう。


・・・けど、大毅くんの番は俺やもん。


自信、持ってええよな。


あの子に見せつけて牽制してやりたい。


俺の彼氏に手を出さんとって、て。


自分でも、びっくりするような、独占欲。


大毅くん、嫌がるかな？


ちょっとためらった時、

大毅くんと一緒におる男の子に、先に気付かれてしもた。


バチッと目が合う。


何この子。


こんな顔が可愛い子、俺、見たことない。


俺に対して、なんか察するとこあるんか、
ちょっと複雑な顔してる。


この子、大毅くんのこと、好きなんかな。


オメガ、やったりする？


途端に不安に支配される心。


その子が教えたんか、

俺に気付いた大毅くんが席を立つ。


真っ直ぐ、俺んとこ歩いて来てくれた。


「とも。どしたん、こんなとこ隠れて」


ちょっと笑ってる？


「隠れてへんもん。
ここ通りかかったら大毅くんがおったから。
一緒にクレープ食べよかなって、
声かけようとしててん」


変にむきになってまう。


外やのに、大毅くん、なんて呼んでしまった。


あの子に聞かせるため。


俺、こんな意地悪やってんや。


「そっか。
ちょうど良かった。
紹介しとくな」


大毅くんがさっと俺の手を取ってくれたから、
途端に自信が湧いてくる。

俺、ほんま、単純に出来てる。


俺の手を引いて、席に戻って。

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