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「贈り物とかは？
少し早い記念品だって贈ったら喜んでくれるんちゃう？」
「……何をあげたらいいのか……」
「ひとらんさんって意外とそういうのだめなのね。
これはツキちゃん、大丈夫かしら」
「そもそも怖がられてるのにさぁ……。最近はもっと距離置かれてる気がする……」
居間の机に両肘をついて、両手で顔を覆った。
心の底からため息がでそうだった。
「本当はこんなんなのにねぇ。
ツキちゃんに見せてあげたいくらいよ、ひとらんさんの今の姿」
「ほんまに」
オスマン夫婦が呆れていた。
俺だってそうだ。
全然怖がられる人間じゃ無い。
「ツキちゃんが好きな物とかは？
さすがにそれは知っとるやろ」
「……うぅ」
「まさか、ちゃうねんな？」
いや、分かる。
彼女の好きな物は一つだけ分かる。
けれど問題があった。
「……初めて会ったときに唯一会話した内容が、
好きな物についてだったの。
ツキがそのときに、花が好きだって」
けれど、今は冬だ。
あるはあるが、この辺りでは手に入らない。
手配しても間に合わない。
唯一咲いているのは椿だが、それは渡したくなかった。
しかももう一つ問題がある。
「でも彼女がね、一緒に言ったの」
――花が枯れてしまうのを見るのが辛くて、いつまでも咲いていたらいいのにと思ってしまうんです
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鯉口(プロフ) - 雪姫さん» 感想と指摘ありがとうございます！ (2020年3月28日 13時) (
レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - はじめまして。鯉口様の小説は何時も面白くて大好きです。作品これからも、投稿頑張って下さい。後、梅の花が咲く前にの6ページ、とりあえず単語がとりあいずになっておりましたのでご確認お願いします。 (2020年3月28日 11時) (レス) id: ef862af7e8 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - 音羽リンさん» コメントありがとう！泣いてくれたなんて、嬉しい感想です！ (2020年2月4日 20時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - 泣いた (2020年2月4日 20時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
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