その視線に捕われる。 ページ9
明確な意思を示し断ったAの手を握りひとらんらんは困った顔をする。
hi「そっか…ごめんね。そこまでAちゃんが家のことも考えてたなんて。そうじゃなかったらもしもの時は責任とってAちゃんと俺の故郷にでも帰ろうと思ってたんだけど。それじゃあ難しいね。」
『私もグルッペン様のことは応援しております。お友達としてまた話しかけてくだされば嬉しいですわ。』
少し寂しそうに笑うAの手にひとらんらんはチュッと音を立ててキスをする。
『ひ、ひとらんらん様!?』
hi「俺別にAちゃんと政略結婚したくて話しかけた訳じゃなくて君のこと気になってるから声掛けたってこと、忘れてるよね？それに頭も良いみたいだし益々君に惹かれちゃった。君をたらし込もうと思ったんだけど無理みたいだし今度は外堀から埋めていくよ。今度のパーティー、絶対パートナーとして出てもらうから。」
にっこりと笑うひとらんらん。時々見せていた熱の篭った瞳が本物だと気づいたAの顔はまた紅く染まる。
hi「絶対、君を手に入れてみせる。俺に振り回されること、覚悟しててね。」
結局、Aは最初から最後までひとらんらんに振り回された。黒い瞳、その視線全てがAを振り回す。
じゃあね。と手を振り温室を出て行く彼を見送ったあとAは溜息を着く。
『ほんとに…ずっと彼のペースでしたわ。不思議な方…』
Aの胸は今までで一番脈打つ。ドクドクという音が外に聞こえてしまいそうだ。彼の瞳の色が、熱が脳を支配し何も考えられなくなりそうになる。
『はぁ…』
紅潮した頬を抑えながら溜息をつく彼女は完全に恋する乙女の顔をしていた。
その視線に捕われた彼女が彼の手を握ることになるのはまた別の話。
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ここ - htrn難民です…いやぁ…最近涙もろくなったかもしれないです… (2022年5月23日 0時) (
レス) @page17 id: 89e416f6d5 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - 彗月さん» コメントありがとうございます！喜んでいただけたら嬉しいです！！ (2021年1月31日 16時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
彗月 - niさん難民です…。こんな企画があったなんて！重宝させていただきます。 (2021年1月31日 11時) (レス) id: dea094a662 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - あまいひとさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてこちらも嬉しいです！ (2020年9月5日 18時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あまいひと - rnrn難民です、、。ヘッダーからも消えて死にそうだったので嬉しいです、、。ありがとうございます(昇天) (2020年9月5日 12時) (レス) id: e438e75949 (このIDを非表示/違反報告)
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