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切りそろえられた前髪に、大きな三白眼の瞳は珊瑚色の光を淡く放っていた。
このロボロという男。
見た目こそ背は小さいが、その体つきはほどよく筋肉がついており、軍人に適した体系をしていた。
骨張った手は固く、大きい。
彼はゾムと同じ、元憲兵であった。
ゾムと共に警察として勤めており、諜報部での防諜、監視を主な仕事としていた。
宝石になってからはゾムとともに特攻隊の編成に携わり、今は副隊長としてその地位に就いている。
彼は弓の扱いに長けていた。
これは特攻隊として活動するために身につけた技術であり、身を守る術であった。
弓を使わせたら、彼の右に出る者はいないと言われるほどだった。
彼は先ほど、陸軍本部隊に所属する兵士と話をしてきたらしい。
話題は先ほどゾムがグルッペンに提案した、明日の軍の編成についてである。
ロボロの複雑そうな顔を見て、ゾムは彼が説得する様子をなんとなく思い浮かべた。
「まあ、なんとかなるやろ。あとで俺も話しに行くわ」
「頼むわ……。あいつらのテンションについていくのは、正直しんどい」
「まあ、シッマが大臣やし」
起き上がったゾムが言う。
視線はずっと軍基地の訓練場に向けられていた。
「何に悩んでんの？」
「んー……。ちょっといろいろあってん」
「なんでもええけど、さっさと訓練所に戻んで。
部下がまっとる。新人兵士に、割られずに戦う方法をたたき込まないといかん」
「うぃっす。戻りまーす」
立ち上がったゾムを見つめたあと、ロボロは先に歩き出した。
風に乗った前髪が揺れている。
静かな様子のゾムに対し、ロボロは特に追求しなかった。
(まあ、今の俺にはどうすることもできないし、今後俺みたいになるかもしれん。
まだ様子見かな)
ゾムはそう心の中で思いながら、ロボロの後を追う。
グルッペンがどうにもできずにいることを、ゾム自身も解決策は浮かばずにいた。
むしろ、今日の一件で、しばらくは大人しくしているといいな、と願っていたのだ。
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鯉口(プロフ) - あきらさん» コメントありがとうございます！最初の注意事項の項目を読んで察していただけると幸いです (2022年7月20日 0時) (
レス) @page1 id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
あきら - 宝石の国、、、、？あっいつも見てます頑張ってください (2022年7月19日 18時) (レス) id: 59a8197af5 (このIDを非表示/違反報告)
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