第3話:衣更side ページ5
真緒side…
新たな転校生。
プロデュース科第2号。
学院中がザワついていた。
俺たちTrickstarは無事革命を起こし、この学院は変わった。それもあんずの協力あっての事だ。その為、俺たちアイドルとあんずの絆は強く結ばれている。
しかしこれをよく思わない普通科の生徒も少なからずいる。
あんずをどうやって守るか。
そんな課題が出て来ているこのタイミングで真逆の新たな転校生ときた。
そりゃ皆、警戒するわな。
教室に入って来たソイツは、軽く俯いて、スバルみたいな明るい髪を揺らしながら教壇に立っていた。
真緒(皆、顔こえーよ…)
苦笑しながらも、俺だってやっぱり気になる。アイツにとって、敵か、味方か。
先生に自己紹介を促されスっと上げた顔を見て驚いた。
真緒(え…。コイツ本当にプロデュース科…?アイドル科じゃなくて?)
だって、裏方にしとくのは勿体ないだろって容姿だ。中性的な顔立ちでスカートじゃなかったら尚更、当然のようにアイドル科だと思うだろう。
皆も軽く動揺しているがそれでも目は逸らさない。
A「あ、えっと…今日からお世話になります。緋岡 Aです。よろしくお願いします。」
A…。目を泳がせながら何とか名前を言って、この品定めの時間を耐えている。
だんだん不憫に思えて来た。
皆もコイツの態度を見て悩んでいるんだろう。なら、こんな事はさっさと終わらそう。
昨日の帰り、あんずは当日新しい転校生を教室まで案内するのだと言っていた。俺は隣に座ったAに、ストレートに聞いて見る事にした。
探ってたって埒が明かない事もある。
真緒「キミさ、あんずと会ったんだろ?」
真緒「どうだった?」
すると少し考えたあと、ぽつりぽつりとあんずについて語りだした。
正直感心した。Aはあんずを人の事をよく見てるって言ったが、そこに気付くAだって、よっぽど人の事をよく見れている。それにコイツの話からは、嫉妬や妬みなんてものは一切感じない。あるのは尊敬と期待。
ほっと安心した。
俺たちが心配する間もなく、あんずはとっくに第2号を懐柔していた訳だ。
俺はAに笑顔を向け、右手を出した。
真緒「俺は衣更 真緒。試すような事して悪かった!もし許してくれるなら、仲良くしてくれ…」
Aはしっかりと俺の手を握り返してくれた。
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彩(プロフ) - wはい,頑張ってください (2020年8月27日 21時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈(らんぷ)(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます♪よく眠れているようで良かったです笑大変励みになりました。頑張らせて頂きます! (2020年8月27日 8時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - コメ失礼します!!失礼ですが,続きが気にかなりすぎて夜しか寝れないので早く書いてください!! (2020年8月26日 7時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈(らんぷ)(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます!私も個人的に俺っ子大好きなのでそう言って貰えて嬉しいです!!!更新マチマチになってしまっていますが頑張らせて頂きます♪ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - コメ失礼します…!夢主ちゃん俺っ子なのとか鈍感なの凄く好きです!体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月17日 3時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:洋燈 | 作成日時:2019年7月27日 23時