第12話 ページ15
Aside…
渉「Aさんと…いうのですね……」
部長さんはそう一言呟いてこちらをじっと見ている。まだ軽く名を名乗っただけだが、何か気に触る事を言ってしまったのだろうか。
ここの所、学院の人達に良くしてもらい過ぎて忘れていたが、俺は元々『そういう』人間だ。
いつ、誰の気分を損ねて捨てられるか分からない。俺は昔からいつも、その事に怯えていた。
渉「………った……す…」
北斗「……部長？」
北斗くんの声にふと視線をあげると、フラフラとこちらに部長さんが寄って来ている。
A「あ、あの……」
渉「ずっと…お会いしたかったです……！！」
そう言って俺の前に膝まづき、震える手で俺の手を握る。
え？
A「あっあの…え？ど、どうしましたか？」
渉「私は貴女を…ずっと探していたのです！！」
A「……は？」
北斗「まさか本当に転校生が部長の言っていた人だったとはな…」
友也「あの変態仮面が…これって現実？」
渉「現実ですとも…！！お二人共！よくぞ彼女を連れて来てくれました！！Amazing…☆」
流暢に喋る、薔薇を撒く、そして舞う。
完全に圧倒される俺を置いて、どんどん話は進んで行く。
渉「初めこの部屋に入って来たのを見た時は幻か何かかと動揺して、思わず隠れてしまいましたが…お二人共、本当にありがとう御座います…♪」
北斗「いや、俺達は何もしていない。確かに前から聞いていた部長の探し人の特徴から、Aにかなり近いと思ったので若しかすると…とは考えていたが、本当にそれだけだ。」
A(探し人…？)
話についていけずにいると、すぐ側に友也くんが駆け寄ってきて、耳打ちをしてくれる。
友也「へんた……部長は前からずっと、一目惚れした人を探してたんですよ。だから喜んでるんじゃないですか？」
A「一目惚れ…？誰が、誰に？」
思わず呟くと、部長さんは北斗くんの方から勢いよくこちらに飛んできた。
渉「私が！！貴女にです………☆」
A「……初対面ですけど」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 600人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩(プロフ) - wはい，頑張ってください (2020年8月27日 21時) (
レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - 彩さん» コメントありがとうございます♪よく眠れているようで良かったです笑大変励みになりました。頑張らせて頂きます！ (2020年8月27日 8時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - コメ失礼します！！失礼ですが，続きが気にかなりすぎて夜しか寝れないので早く書いてください！！ (2020年8月26日 7時) (レス) id: 7ef4eb4ee1 (このIDを非表示/違反報告)
洋燈（らんぷ）(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！私も個人的に俺っ子大好きなのでそう言って貰えて嬉しいです！！！更新マチマチになってしまっていますが頑張らせて頂きます♪ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 51b01a283f (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - コメ失礼します…！夢主ちゃん俺っ子なのとか鈍感なの凄く好きです！体調に気をつけて自分のペースで更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月17日 3時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：洋燈 | 作成日時：2019年7月27日 23時
