溺愛！？ (ページ5)

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「...えっ...源様っ？」
まさかの源くんだった。
「暴力はいけないよ。確かに澤沢さんの言い方はあまりよくなかったけど、通る人の邪魔をしてたのは事実だ。みんな、どこう？」
すごく紳士っ...。静ちゃんを守り尚且つ女子達にもフォローを。モテる理由がわかる気がする。
ほんとにこんな人いるんだ...。
助けられた静ちゃんは気に食わない表情をしていた。
「...源様が言うなら...」
渋々、といった感じで、女子達は通路を開けてくれた。
というか、源くんの言うことならすんなり聞いちゃうんだ。イケメンパワーってすごいな。
関心しながら静ちゃんの後へついて行くと、途中で源くんと目が合った。
え...？
彼の瞳がなにか意味深に光っていて、何かを企んでいる様子だった。まるで肉食の動物みたいな...。
さっきまでのあの優しい雰囲気とは違っていた。
だけどすぐに、その怪しい雰囲気はいつもの優しい雰囲気に変わっていった。
？...気の所為？

だけど昼食のオムライスを頬張っている時も、あの雰囲気と瞳が頭から離れなかった。