生み出した駆動力【入間銃兎】

腐れ縁 ページ3

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理「左馬刻、土産だ」

左「お、サンキュ」

『理鶯ってたまに入手経路が謎の物持ってくる時あるけど、どうやって手に入れてるの？』

理「小官は基本的に自給自足の生活をしているが、たまに知り合いの手伝いをするとこうやって皆、礼をくれる」

『なるほど…で、これはいくら相当のもので？』

左「これ、21万ぐらいするんじゃねぇか…？」

『まじ…』




この人たちといると金銭感覚バグってくる。

しょっちゅうって訳では無いけど、高級食材やら持ってきたり。
高級ブランドを当たり前のように身につけていたり、今だって座ってるソファも本革だし…いかにも高いそうで。

どうなってるんだ。



『21万するお酒をコンビニのツマミで飲むってなんか、勿体なさすぎじゃ…』

左「お前みたいなガキにはこの酒すら勿体ねェけど、今回は俺様の手料理もあんぜ？」

『わーい。若白髪のオッサンの手料理嬉しぃなァ！』



テーブルに並べられたハンバーグとかシチュー。左馬刻の料理は家庭的でどれも美味しい。

けれど…全体的に肉多めで野菜が少ないのは、想定内なので。



『付け合せのサラダや野菜は私が作るわ』

左「野菜なんて要らねェ」

『大丈夫。人参とピーマンはお花の形にしてあげるから』

理「良かったな、左馬刻」

左「ぐっ……」



理鶯の悪意のない言葉に押され、大人しくなった左馬刻。こういう時、純粋な理鶯の言葉って突き刺さる。


軽く髪を結び、キッチンに立つ。
これでも一人暮らしなんで、適当な料理ぐらいならできるの。




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