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目の前にいるこの女は確かに美しい。
バランスの良いはっきりした目鼻立ちと
ふっくらと艶のある唇...
ドレスは地味だが質の良いそれは
この女の綺麗な肌を引き立てていた
柔らかそうな髪は綺麗に結い上げられている
... 男なら皆、その色白い首元に食らいつきたがるだろうな
勿論この俺も、顔には出さないがそんなことを考えていた
こんな姫様が1人でのこのこと、海賊である俺に一体何の用だ？
ましてや外の騒ぎは大きくなるばかりで、いつまた砲弾が飛んでくるか分かりやしない。
... てっきり噂の未来が見える姫だと思ったが、
それはこいつの妹らしい。
_____ 本当か？
どれだけ美しい三姉妹なんだ。それもあの親父から。
しかし、噂の姫の瞳は宝石のように光っていると聞いた
この女の大きな瞳は.... 深い蒼色か
気を抜いてるとうっかり吸い込まれそうな感じだ
とても美しいが、光ってはいない。
「そうかっ。ではA、俺に何の用だ？」
とりあえずこの女の言うことを信用するとしよう
『わたしをここから連れ出して』
はっきりと、覚悟を決めた声でAは答えた
「...... あー、いや、連れ出して欲しいのは俺の方だ。俺は今、閉じ込められてる」
思わず俺達の間にある鉄格子を指差す
『それは分かってる。だからここから出してあげる代わりに、わたしをこの街から連れ出して欲しいの。』
チャリン... とその手には鍵が握られていた
「ああー！さっきの犬っころの鍵... ！」
あの犬め... ！馬鹿そうに見えて主人には忠実って訳か。
.... ゴホンッ
「いいだろうミス・A。だが、その先はどうするんだ？」
『その先... ？』
「この街から抜け出して、その先どうやって生活するのかってこと。他の街に行って働きでもするのか？ そもそも何故この城を抜け出す？見るからに... いい暮らしだ。それともあれか、旅行にでも行こうってのか？」
優しい俺は真っ当な意見を言ってやった。
どうせ親子喧嘩か姉妹喧嘩でもしたんだろう
だが、女の返答は思ってたのと違った
『もうここには戻らない。
これからどうするかは、この街を出てから決める。』
強い意志がひしひしと感じ取れた
「....... よし、わかった。後悔するなよ？ 交渉成立だ 」
何にせよ、この牢屋から出れる
俺は右手を格子の間から差し出した
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ヨゾラ - やばい！めっちゃドキドキする！続き待ってます！！楽しみです！ (9月8日 19時) (
レス) @page40 id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
紅茶の狼 - めちゃくちゃ面白かったです‼︎続きが気になります！！！！！！ (8月12日 1時) (レス) @page40 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
みゆりこ(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！！続きが読みたいです！！ (6月25日 13時) (レス) @page40 id: 106efb8e24 (このIDを非表示/違反報告)
rinrinqq22(プロフ) - 続き待ってます！！！楽しみです！ (5月7日 13時) (レス) @page40 id: 173fcaa33c (このIDを非表示/違反報告)
たゆ(プロフ) - たーさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉... 忘れるまで忘れません！！ (2023年3月26日 15時) (レス) @page33 id: fc0dc7d623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たゆ
| 作成日時：2023年2月14日 0時
