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私の手を握りながらも私のペースに合わせて階段を昇るスーツの男。
ここに居るやつは狂ってる上によく喋るらしい。
｢君、名前なんて言うん？｣
『…神代A』
｢歳は？｣
『17』
｢うわ、若っ 僕手ぇ出したら犯罪やん｣
ケラケラと笑うそいつをジットリとした目で睨むと
｢うそうそ、冗談やん！その冷たい目やめて！｣
慌てて握っていた手を離しぶんぶんと両手を振る。
『…で、貴方は？』
興味はないが、聞いておくのが礼儀だろうと質問を返す。
｢僕ぅ？あ、そう言えば女の子相手に自己紹介もしてへんかったな。
僕とした事が…｣
振り回していた両手を下げ、改めまして、
｢僕、鬱って言います。
鬱先生とか大先生とか…うっつんとかピポすけとか色々呼び名はあるけど好きに呼んでくれてええよ。
｣
可愛い子なら大歓迎、と片手をこちらに差し出してきた。
握手を断る理由もなくその手を握る。
するとスーツの男…鬱先生はよろしくね、と優しく笑い、私にくるりと背を向けまた手を引いたまま階段を登りだした。
｢話は変わるんやけど｣
『なんでしょう』
｢さっき僕が銃突き付けた時、怖くなかったん？｣
『いや、怖くないと言うより…呆気にとられましたね。
まずこのご時世本物の拳銃なんてあるかどうかすらわかりませんし…なにより安全装置が外れてませんでしたよね？
そして貴方は私に｢スパイか｣と尋ねました。
仮に私がスパイだった場合、先ず狙うのは四肢のどこか、のはず。殺してしまっては元も子もありませんし。
という訳であの至近距離に居ながらも一打目を眉間に撃ち込むのは相当な悪手と言えるでしょう。
結論、悠長に話し掛け眉間を狙ってきた時点で貴方に引き金を引く気はなかった…、と。
そう推測したまでです』
淡々とそう返すと眼鏡の奥の瞳がグッと大きく見開かれ、鬱先生は大声で笑い出し、心無しか足を速めた。
｢ははぁ〜wなるほどなぁ〜w
んっふwそらゾムが気に入るわw
ん〜、良いねぇwすっげぇw｣
なにか小声でブツブツと言う鬱先生を不気味に感じながら階段を登りきるとそこには一際目立つ装飾が施された扉の横に"総統室"と彫り込まれた金のプレートが掛かっていた。
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蓮 - ゾムさんwww (2020年3月14日 2時) (
レス) id: d9a00027eb (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - きららさん» わぁ！ありがとうございます！今現在はとても嫌われているzmさんですが、さて今後どうなっていくんでしょうか...wこれからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年3月13日 8時) (レス) id: 5002e83a2a (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - めっちゃ面白いっすね!!!(語彙力)ゾムめっちゃ嫌われてるとこ笑いました!!自分のペースで体調に気をつけて更新頑張ってください！応援してます！ (2020年3月13日 8時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - もっちさん» ぐぁあ！コメントありがとうございます！そのお言葉で文作が捗りそうです...！ダラダラの亀ストーリーですがこれからもよろしくお願いします！ (2020年3月12日 23時) (レス) id: 5002e83a2a (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - ええ、、、神作や、、、！！今のうちに古株ぶっとこ←これからも楽しみにしてます、更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年3月12日 22時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2020年3月11日 2時
