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第104話 ページ4

貴女side




中原「ったく、嫌がらせに行ったつもりが逆にしてやられたぜ」



貴女「そうですね」





階段を上がりながら悪態を着く彼の後ろを歩く





中原「…で、さっき云ってた聞きたい事ってのは?」


貴女「あぁ、五大幹部会についてです」


中原「………なるほどな。ボスからの呼び出しはそれか。」


貴女「中也さんはもうお聞きに?」


中原「いや、太宰のぽんつくからさっき聞いた。」


貴女「私は幹部に上がって間もないですし

組織の方針を決めるそんな大事な会議なんて私には、」


中原「安心しろ。

幹部会はねェ」



貴女「え…。何故です、」



中原「あの手紙は太宰の野郎の保険だ。

あいつは人虎に懸賞金をかけたのが誰か調べるためわざと捕まった

だが裏切り者の自分が処刑されねェ訳がねェ。だから保険をかけた

ようは脅しだ」


貴女「…首領は兄さんを処すつもりは無いです」


中原「ボスはな。だが俺は違うし

あいつはボスを信じちゃいねェのさ。


そしてもう一つ。」


貴女「まだなにか?」



中原「あいつの口から聞いた訳じゃねェが


お前を探偵社に引き入れるためもあんだろ」



貴女「…どういう意味です」



中原「あいつがお前をマフィアに入れたのはお前を守るためだったな」



貴女「…えぇ。探偵社に入れば裏切り者の身内として狙われていたでしょうから」



中原「だが探偵社社長がお前の境遇を聞き受け入れたいと言い出した。

そこで太宰は探偵社が協力するならマフィアから守れると思ってお前を誘っている」



貴女「…はい」



中原「そこでさらに追い討ちをかけに来てんだよ

お前を探偵社に入れればマフィアは力づくで奪還に行く

だがそこで太宰に何かあれば秘密をバラされる。


マフィアは迂闊に太宰に近づけない」



貴女「………そんなところまで」



中原「チッ。腹立つ計算力だ」






地上にあがり中也さんに日が当たる





貴女「私はマフィアです」


中原「あァ。」





これほどの頭脳なら本当に兄さんは私を探偵社にしてしまうかもしれない…



だけどそうなったら私と中也さんを引き離すつもりなのだろうか





中原「何湿気た面してンだよ」


貴女「中也さん…」



中原「俺がお前を離すわけねェだろ」


貴女「え?」


中原「だいたい何考えてるかわかったぜ

心配すんな。」




わしゃわしゃと頭を撫でそのまま歩き出した彼は余裕の笑みを浮かべていた





中原「帰んぞ。」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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ライ - 続きみたいです ただ病気などには気をつけてくださいね (4月26日 21時) (レス) @page11 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
ライ - 二度目は無くってよぉっで吹いた (3月4日 17時) (レス) @page2 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 苓さん» コメントありがとうございます😆他の作品も読んで頂けなんて…😭書物は凄く面白いお話なので共有出来て嬉しいです!こちらこそ本当にありがとうございます🥹これからも楽しんで頂けるよう努めますのでよろしくお願い致します🥰 (2月25日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます😆そのように言って頂けてとても嬉しいです🥹これからも頑張ります! (2月25日 19時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
- 長く拙い文章で申し訳ありません。失礼しました。 (2月23日 14時) (レス) id: 50b5b27097 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2024年2月11日 21時

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