斜陽2【中原中也】

第96話 ページ46

太宰side






太宰「心中は〜独りじゃ出来ない〜」



国木田「おい太宰」



太宰「なんだいｸﾆｷﾀﾞｸﾝ」



国木田「仕事をしろ！！この唐変木があ！！


何時までそこで寝ているつもりだ！あぁ？！」




太宰「朝からうるさいのだよ君は」



国木田「もう昼だ。だいたいお前は＿＿」




prrrr




太宰「え、」



国木田「あ？なんだその驚いた顔は」



太宰「ありゃりゃ、どういう風の吹き回しかな」



国木田「…これ…妹からじゃないのか」




太宰「シー。



…やあ、愛し妹よ。私だよ、君からかけてくるなんて槍でも降るのかな」




貴女『槍で済むと思いますか』




太宰「思わないね。じゃあ、聞こうか。どうしたんだい」




貴女『…誰か近くにいますね』



国木田「、」



太宰「……いないよ？どこかで見てるの？」



貴女『見ていませんが何となく分かります

…信用出来ないので会って話しましょう』



太宰「ふーん？君が私と会って話がしたいの」



貴女『証明書もあるしなんせ私たちは兄妹ですから』



太宰「はは、君からそんな言葉が聞けるなんて驚きだね


分かったよ。場所と日を教え給え」




＿＿＿


__




国木田「おい太宰。どう考えても罠だ」



太宰「分かってるよおそのくらい


私が罠と気づいてる事にあの子も気づいてるさ」



国木田「行くのか」



太宰「そうだねえ。色々聞きたいこともあるし」



国木田「大丈夫なのか。


お前はシスコンでもその子はお前を恨んでいるんだろ


しかも中原中也の元直属部下で現幹部だ

何かあったらどうすんだ」




太宰「心配いらないよ


Aも云っていただろう








なんてたって私たちは兄妹なのだから」

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